マンチェスター・ユナイテッドを今年1月に解任されたルベン・アモリムが、セリエAの名門ACミランの新監督に就任することが正式に決まった。古巣スポルティングCPでの輝かしい実績を持つ41歳が、ヨーロッパ屈指のビッグクラブで再起を図る。
アモリム、ACミラン新監督就任——2年契約でアッレグリの後任に

Agência Lusa / Wikimedia Commons (CC BY 3.0)
就任の経緯: マッシミリアーノ・アッレグリ前監督がシーズン終盤の不振を受けて解任されたACミランは、クラブをチャンピオンズリーグ出場権圏外に終わらせた責任を取る形で指揮官を交代。後任候補の最有力としてアモリムの名が浮上し、交渉が急速に進んだ。
契約内容: アモリムはACミランと2年契約を締結。BBCスポーツによると、ミランは「現代的で主導的な戦術的アプローチをもたらす指揮官」と新監督を歓迎した。(BBC Sport)
マンチェスター・ユナイテッドへの財政的影響: ガーディアン紙(2026年6月15日付)は、アモリムがミランとの合意にあわせてユナイテッドから受け取るはずだった1年分の残余給与を放棄する見通しと報道。これにより、ユナイテッドは当初支払う必要があった1670万ポンドの違約金補償を全額負担せずに済む。財政難が続くオールド・トラッフォードにとって、予想外の救済措置となった。(The Guardian)
アモリムのコメント: 「キャリアを通じて抱き続けてきた夢がある。ACミランの監督を務めることは、そのひとつだった」と新指揮官は就任にあたって語った。(BBC Sport)
マンチェスター・ユナイテッドでの軌跡と退任

Frans Snyders / Wikimedia Commons (Public domain)
アモリムは2024年11月にエリック・テン・ハグの後任としてオールド・トラッフォードに赴任した。本人はシーズン終了を待ってから就任したいと希望していたが、クラブ側がその要望を却下する形で早期スタートを余儀なくされた経緯がある。
ユナイテッドでの成績は63試合で24勝21敗。チームをプレミアリーグで立て直すことができないまま、就任からわずか14ヶ月余りで解任された。スポルティングCP時代には2020-21シーズンに同クラブ19年ぶりのリーグ優勝を達成し、さらに2023-24シーズンにも再度制覇するなど、若手指揮官として欧州屈指の評価を誇っていた。(BBC Sport)
ユナイテッド離脱後、ベンフィカの監督候補として名前が取り沙汰されたが、アモリムの関係者はその可能性を否定。ベンフィカにはジョゼ・モウリーニョがレアル・マドリードへ転出した後、元フラムのマルコ・シルバが監督に就任している。
今節のポイント
アモリムのACミラン就任は、プレミアリーグ界隈でも複数の意味で注目される。第一に、ユナイテッドが違約金補償の全額支払いを免れる財政的な恩恵は、苦境が続く同クラブにとって小さくない。第二に、スポルティングでの実績が証明する”アモリムのサッカー”が欧州最高峰の舞台でどう機能するかは、今後セリエAのみならずプレミアリーグ関係者も注視することになるだろう。ユナイテッドの次期監督候補を見極める際にも、アモリムの変革が参考指標の一つとなりうる。
情報源
- Amorim appointed as AC Milan head coach – BBC Sport
- Amorim agrees to become Milan head coach in boost to Manchester United finances – The Guardian
- Ruben Amorim appointed AC Milan boss after leaving Man United – ESPN
- Ruben Amorim leading contender to manage AC Milan – source – ESPN
- Ruben Amorim: AC Milan appoint former Manchester United boss as head coach – Sky Sports
