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ロドリ「身に覚えがない」──レアル・マドリード大統領候補リケルメの獲得宣言を否定

2026.06.12

レアル・マドリードの大統領選挙を巡り、対抗候補エンリケ・リケルメが仕掛けた「マンチェスター・シティ2トップ獲得」宣言が大きな波紋を呼んでいる。当事者であるロドリ本人が疑問符を突きつけ、マンチェスター・シティは法的措置を示唆するなど、騒動はW杯開幕直前に急拡大した。

リケルメの「ハーランド&ロドリ獲得宣言」

見どころ: 大統領選挙(6月第2週日曜日予定)を前に、挑戦者リケルメが取ったのはスペイン人に馴染み深い「選挙公約サプライズ」戦術だった。

スペインの人気テレビ番組『エル・ホルミゲロ』に出演したリケルメは、エルリング・ハーランドの名前を背負ったレアル・マドリードのユニフォームを掲げ、当選すれば獲得を実現すると公言した。ロドリについても「バロンドール受賞者でありマドリードが補強を必要とするポジションの選手だ。敬意を持って言うが、私が会長になればロドリはマドリードでプレーする」と断言した (The Guardian)。

ハーランドに関しては「彼のシティとの契約に解除条項があり、マドリードに来たがっている」とも主張したが、ハーランドの父アルフィーと代理人ラファエラ・ピメンタは「とても面白いが事実ではない。両候補者の健闘を祈る」と冷静に否定した (The Guardian)。

マンチェスター・シティも即座に反応し、「スペインから出てきたハーランドの将来に関する話はすべて虚偽だ。実現する可能性はなく、それを可能にする契約条項も存在しない。選手の肖像権を無断使用された件について法的措置を検討している」と強硬姿勢を示した (The Guardian)。なお、ハーランドは2025年1月に2034年までの長期契約を結んでいる。

ロドリ「どこからそんな話が出てきたのか分からない」

焦点: 当事者ロドリ自身のコメントが、騒動に明確な終止符を打った。

移籍報道が過熱する中、ロドリはスペイン代表のW杯直前合宿でメディアの前に立ち、「どこからそんな話が出てきたのか分からない!」と困惑をあらわにした(ファブリツィオ・ロマーノ報道)。将来については「私はW杯について話すためにここにいる。自分の将来に関することはW杯後まで待たなければならない」と語り、シティでの去就判断を大会終了後に先送りする姿勢を示した (Evening Standard)。

ロドリは今夏のW杯でスペイン代表のキャプテンを務める。欧州王者として臨む大会に集中することが最優先事項であり、リケルメの一方的な「宣言」は当人にとっても寝耳に水だったことが浮き彫りとなった。

リケルメ騒動の背景:フィーゴ、ベッカムから続くマドリード選挙の”伝統”

レアル・マドリードの大統領選挙において、候補者が大物選手の獲得を公約として掲げる手法は今に始まったことではない。ルイス・フィーゴやデービッド・ベッカムもかつてそうした文脈で名前が使われており、ESPNはリケルメの行動を「スペイン式選挙の古典的な戦術」と位置づけている (ESPN)。

現職会長フロレンティーノ・ペレスと一騎打ちとなる今回の選挙は、95,000人の登録ソシオが投票権を持つ2006年以来の選挙戦となる。リケルメはユルゲン・クロップを監督第一候補に指名するとも明言しており、派手な公約で支持拡大を図る戦略を続けている (Sky Sports)。

今節のポイント

リケルメによるロドリ・ハーランド「獲得宣言」は、当事者双方から完全否定され、マンチェスター・シティは法的措置さえ検討するという前代未聞の展開を生んだ。ロドリ自身は移籍報道を一切相手にせず、W杯に集中する姿勢を明確にした。ハーランドの2034年までの長期契約という現実も、この「公約」が選挙用パフォーマンスに過ぎないことを裏付けている。マドリードの大統領選がどちらに転んでも、プレミアリーグ最強クラスの二人がシティを離れる可能性は、少なくとも現時点では極めて低い。


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