1試合3得点以上という「ハットトリック」は、ストライカーとしての絶対的な輝きを証明するパフォーマンスだ。1992年のプレミアリーグ発足以来、その偉業を成し遂げた選手は200人を超えており、リーグの歴史とともに数々の伝説が生まれてきた。本記事では、複数回ハットトリックを達成した歴代トップ選手のランキングと、知られざる珍記録を一挙にまとめる。なお、掲載情報はソース取得時点のものであり、記録は随時更新される可能性がある。
歴代ハットトリック最多達成選手ランキング TOP10
| 順位 | 選手名 | ハットトリック数 | 出場試合数 | 主な所属クラブ |
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| 1 | セルヒオ・アグエロ | 12 | 175 | マンチェスター・シティ |
| 2 | アラン・シアラー | 11 | 441 | ブラックバーン、ニューカッスル |
| 3 | ロビー・ファウラー | 9 | 379 | リバプール 他 |
| 4 | エルリング・ハーランド | 8 | 122 | マンチェスター・シティ |
| 5 | ティエリ・アンリ | 8 | 258 | アーセナル |
| 6 | ハリー・ケイン | 8 | 320 | トッテナム |
| 7 | マイケル・オーウェン | 8 | 326 | リバプール 他 |
| 8 | ウェイン・ルーニー | 7 | 491 | マンチェスター・ユナイテッド 他 |
| 9 | ルイス・スアレス | 6 | 110 | リバプール |
| 10 | ルート・ファン・ニステルローイ | 5 | 150 | マンチェスター・ユナイテッド |
- 1位:セルヒオ・アグエロ(12回):プレミアリーグ史上最多の12ハットトリックを175試合で記録。2015年にはニューカッスル戦で5ゴールを叩き込み、そのうち4ゴールをわずか13分間で奪うという衝撃的なパフォーマンスを見せた。
- 2位:アラン・シアラー(11回):プレミアリーグ通算最多得点者でもある「ミスター・プレミアリーグ」。1995-96シーズンだけで5本のハットトリックを達成し、一シーズン最多記録も保持している。
- 3位:ロビー・ファウラー(9回):リバプールのレジェンドであり、「完璧なハットトリック(右足・左足・ヘッドの各1ゴール)」を3度達成したのはプレミアリーグ史上唯一の記録。
- 4位:エルリング・ハーランド(8回):わずか122試合でのトップ4入りは驚異的な効率を誇る。2022年には3連続ホームゲームでハットトリックを達成する史上初の記録を打ち立てた。
- 5位:ティエリ・アンリ(8回):アーセナルの黄金期を象徴するフランス人FW。連続試合でのハットトリック達成(1ヶ月離れた連続出場を含む)という希少な記録も持つ。
- 6位:ハリー・ケイン(8回):トッテナムで320試合に渡ってプレーする中で8ハットトリックを蓄積。異なる2試合連続リーグ戦でのハットトリック達成者6人のうちの1人にも名を連ねる。
- 7位:マイケル・オーウェン(8回):プレミアリーグ史上最年少ハットトリック記録保持者。1998年2月14日、18歳62日でシェフィールド・ウェンズデー戦で達成した。
- 8位:ウェイン・ルーニー(7回):491試合という膨大な出場数の中で7ハットトリックを記録。2011年9月のセットプレーだけによるハットトリックも話題を集めた。
- 9位:ルイス・スアレス(6回):わずか110試合での6ハットトリックはアグエロに次ぐ驚異の効率。リバプール時代の圧倒的な得点力を示す数字だ。
- 10位:ルート・ファン・ニステルローイ(5回):マンチェスター・ユナイテッドで150試合に出場し5本を記録。安定した決定力で時代を超えて語り継がれるストライカーだ。
注目の珍記録・特筆すべきハットトリック
- プレミアリーグ初ハットトリック:エリック・カントナ(リーズ・ユナイテッド)がプレミアリーグ史上初のハットトリックを達成。トッテナムを相手に5-0という大勝の中での快挙だった。
- 最速ハットトリック:サディオ・マネ(サウサンプトン)が2015年にアストン・ビラ戦でわずか2分56秒という史上最速記録を樹立。ロビー・ファウラーが持っていた従来の最速記録を更新した。
- 1試合2人同時ハットトリック:プレミアリーグ史上でこれを達成したチームは3チームのみ。アーセナル(2002-03年、ロベール・ピレス&ジェルメイン・ペナント)、レスター・シティ(2019-20年、アジョゼ・ペレス&ジェイミー・ヴァーディ)、マンチェスター・シティ(2022-23年、ハーランド&フィル・フォーデン)の3例だ。
- 同日3人ハットトリック:1995年9月23日と2023年9月2日の2度、同一日に3人がハットトリックを達成している。後者はエヴァン・ファーガソン、エルリング・ハーランド、ソン・フンミンが同日に達成という豪華なケース。
- 3クラブでハットトリック達成:ヤクブ(ブラックバーン、エバートン、ポーツマス)、ニコラ・アネルカ(アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ)ら5人が、それぞれ異なる3クラブでハットトリックを達成している。
- ヘディング3連発:エバートンのダンカン・ファーガソンとウェスト・ブロムのソロモン・ロンドンのみが、ヘディングだけによるハットトリックを達成。いずれもパワープレーを武器にした希少な記録だ。
- PKトリプル:ブルーマスのジャスティン・クライフェルトが2024年11月30日、1試合でPKを3本成功させた史上初の記録を達成。得点の種類は問わないがその全てをスポットキックで揃えた初のケースとなった。
現役注目選手:コール・パーマーの急上昇
- コール・パーマー(チェルシー、4回):2月2026年時点で23歳ながら4ハットトリックを記録し、歴代16位にランクイン。ウルブズ戦での最新ハットトリックを経て、あと1本でトップ10入りが視野に入る位置まで来ており、将来的にはトップ争いに加わる可能性を秘めている。
編集部の見解
歴代ランキングを眺めると、トップ10を占めるのはセンターフォワードばかりであることがわかる。プレミアリーグにおいてハットトリックは「9番の勲章」と言っても過言ではない。注目すべきはエルリング・ハーランドの異常な効率性で、アグエロが175試合で12本、シアラーが441試合で11本を積み上げたのに対し、ハーランドは122試合でトップ4に食い込んでいる。このペースを維持すれば、アグエロの最多記録12本を塗り替えるのは時間の問題かもしれない。また、ルイス・スアレスも110試合で6本という驚異的な効率を残しており、リバプール時代が如何に凄まじいシーズンの連続だったかを物語る。一方でコール・パーマーのような23歳の若手がすでに4本を達成しているという事実は、現代サッカーにおいても伝統的な「エース・ストライカー像」が生き続けていることを示している。歴代最多記録を目指す競争は、今まさに続いている。
情報源
- Alan Shearer, Cole Palmer & Co. – The players with the most Premier League hat-tricks – Transfermarkt
- List of Premier League hat-tricks – Wikipedia(英語版)
- Haaland makes Premier League hat-trick history – Premier League 公式サイト
- Harry Kane joins the club – All 31 players to score a hat-trick from the bench since 2000 – Transfermarkt
