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マン・ユナイテッド、エリオット・アンダーソン争奪戦から撤退——マン・シティが最有力に

2026.06.12

マンチェスター・ユナイテッドが今夏の最優先補強ターゲットとしていたノッティンガム・フォレストのMFエリオット・アンダーソン(23)の獲得争いから事実上撤退する見通しとなった。争奪戦を主導するマンチェスター・シティとのビッディングウォーを避ける方針を固めたユナイテッドは、代替ターゲットの模索へと舵を切りつつある。

エリオット・アンダーソン争奪戦:ユナイテッド撤退の経緯

Anderson
Anderson
Gordon Flood / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)

移籍の背景: アンダーソンは7度のイングランド代表キャップを持ち、ノッティンガム・フォレストとの契約は2029年6月まで残存。しかし来季は欧州カップ戦への出場がないフォレストからの退団が濃厚とみられており、移籍先として両マンチェスタークラブが名乗りを上げていた。

ユナイテッドが撤退を決断した3つの理由: ユナイテッドはこの夏、①過大な費用を支払わない、②入札合戦に巻き込まれない、③クラブへの合流を強く望む選手を獲得する、という3つの方針を掲げていた。アンダーソンの件はその3点すべてで問題をはらんでいると判断。「フォレストの要求額は恥ずべき水準だ」とユナイテッド側が感じているとの報道もある中、チームへの合流意欲という点でもシティに軍配が上がっているとみられる (BBC Sport)。

フォレストの要求額と入札状況: フォレストはアンダーソンの評価額をイギリス人選手の移籍金記録である2023年のデクラン・ライス(アーセナルがウェスト・ハムへ支払った約1億500万ポンド)を超える水準に設定しているとされ、交渉の妨げとなっている。マン・シティはすでに一度入札を行ったが、フォレスト側にはね返されたと報じられており、その提示額が約1億2100万ポンドに上るという情報もある (ESPN)。

アンダーソン本人の意向: 選手本人はシティへの加入に傾いているとされ、ユナイテッドとの競合という構図でありながら、エティハド・スタジアム行きをより好意的に捉えていると伝えられている (BBC Sport)。

ユナイテッドの代替補強プラン:エデルソン、フェルナンデス、バレバ

すでに決まっている動き: ユナイテッドはアタランタのMFエデルソンとの契約合意をすでに済ませている。ただし同選手がブラジル代表としてワールドカップに出場しているため、到着は夏のウインドウ後半になる見込みだ (BBC Sport)。

マテウス・フェルナンデスへの関心: アンダーソンの”マーキー・ターゲット”としての役割が消えた後、ユナイテッドはウェスト・ハムの21歳ポルトガル人MFマテウス・フェルナンデスへの関心を高めている。ウェスト・ハムは先ごろプレミアリーグから降格したこともあり、1年前に打診を受けた際の評価額から下落している可能性がある。ガーディアンによれば、ウェスト・ハムは約8000万ポンドを要求しているが、現実的な水準かどうかは未知数だ (The Guardian)。

カルロス・バレバとアレックス・スコットも候補: ブライトンのMFカルロス・バレバは昨夏もユナイテッドが関心を示したが、当時1億ポンドと提示された評価額が現在は下がっているとみられ、再浮上する可能性がある。また、イングランド代表のW杯前活動には帯同しながらも最終メンバーから外れたボーンマスのアレックス・スコットも候補として挙がっている (BBC Sport)。

その他の補強ポジション: ユナイテッドが今夏に埋めたいと考えるポジションはMFだけでなく、左サイドバック、左ウイング、さらに状況によってはストライカーとセンターバックも加えた大規模な刷新が想定されている (Football365)。

今節のポイント

アンダーソン争奪戦はシティ優勢のまま推移しており、ユナイテッドは過大な支出を避けるという夏の基本方針に従い、身を引く選択をした。すでにエデルソンの獲得を確定させているとはいえ、中盤補強のメインターゲットを失ったことは戦力整備の上で痛手であることは否めない。マテウス・フェルナンデス、バレバ、アレックス・スコットと複数の代替案は存在するが、いずれも価格交渉が難航する可能性を抱えている。ルベン・アモリムが求めるチームの質的向上が実現できるかどうかは、今後の動向次第だ。


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編集長 · 戦術担当