2026年7月9日、FIFA ワールドカップ2026の準々決勝でフランスとモロッコが激突する。大会を通じて存在感を示してきたジョナタン・ドゥエがスターティングメンバーに復帰することが注目を集めており、フランスの攻撃陣がどのような形で機能するかが試合の鍵を握る。同日にはベルギー対スペインの準々決勝も控えており、この日は大会屈指のビッグマッチが連続する。
フランス対モロッコ——W杯2026準々決勝

Diario de Madrid / Wikimedia Commons (CC BY 4.0)
見どころ: ジョナタン・ドゥエのスターティングメンバー復帰がフランスの攻撃にどのような変化をもたらすかが最大の焦点だ。キリアン・ムバッペの動向も試合前から注目されており、ムバッペに関しては途中出場を求めるほどの身体的な問題も報じられている。
注目の対決: ドゥエがスターティングメンバーに名を連ねることで、フランスの攻撃ユニットに多様性と推進力が加わる。モロッコの堅固な守備組織がその動きをどう封じるかが試合の行方を左右するだろう。
フランスはドゥエをスタメンに起用する形で、モロッコとの準々決勝に臨む。一方、ムバッペについては試合前に身体的な違和感を訴えて交代を求める場面があったと伝えられており(Mundo Deportivo)、その影響が試合中のパフォーマンスにどう出るかも見どころとなる。
ベルギー対スペイン——もう一つの準々決勝
見どころ: ケビン・ケビン・デ・ブライネがチーム全体の練習に復帰したことでベルギーの攻撃の核が整い、スペインとの真剣勝負に向けた最終調整が完了した。
負傷・出場停止情報: アマドゥ・オナナが八強のアメリカ戦で深刻な怪我を負い、不在となることが確定している。ケビン・デ・ブライネは練習に加わり、出場に向けた状態を整えた。
注目の対決: ケビン・デ・ブライネの状態と、オナナ不在の中盤のバランスがスペインに対してどう機能するかが焦点となる。
ベルギーはロサンゼルスのディグニティ・ヘルス・スポーツ・センター近隣のLAギャラクシー練習施設で最終トレーニングを実施。ケビン・デ・ブライネがグループ練習に合流したことで攻撃面のオプションが広がった一方、オナナの欠場は中盤の構成に大きな影響を与えることになる(Mundo Deportivo)。
戦術的考察
フランスがドゥエをスターティングメンバーに起用することは、攻撃の厚みを増すための明確な意図を示している。ドゥエは縦への突破力と技術的な柔軟性を兼ね備えた選手であり、スタメンに入ることでチームのテンポと幅が大きく変わる。ムバッペが身体的に万全でない状況であれば、ドゥエへの依存度はさらに高まる。守備的に整備されたモロッコに対して、ドゥエのような個の打開力を持つ選手をスタートから使うことは理にかなった判断だ。モロッコがコンパクトな守備ブロックを維持しようとする場面で、ドゥエの動き出しと縦への加速がスペースを引き出す役割を担うことになるだろう。フランスの監督がこのタイミングでドゥエを先発に戻したことは、トーナメントの佳境に向けた明確なメッセージでもある。
ベルギー対スペインでは、ケビン・デ・ブライネの復帰が攻撃の設計図を根本から変える。ケビン・デ・ブライネが中盤に入ることでパスの配球点が生まれ、前線へのスムーズな展開が可能になる。ただし、オナナ不在は守備的中盤のカバー範囲に穴を生じさせるため、スペインに中盤でのポゼッションを許す場面が増える可能性が高い。
数字で読む
ソースから確認できる具体的スタッツは限られるが、大会の文脈として以下の点は押さえておきたい。
フランスはムバッペを中心に大会を進めてきたが、ムバッペが身体的な問題を抱えている今節は、ドゥエら他のアタッカーへの比重がより高まる。個人の状態が試合結果に直結するトーナメント戦において、スタメン選考の変更は戦力バランスに直接的な影響を与える。
ベルギー側では、オナナという主力の欠場がチームの守備的構造に影響を与えることは明白だ。ケビン・デ・ブライネの復帰でオフェンスの質は担保されるが、守備的な安定感を誰が補うかがベルギーの課題として浮かび上がる。準々決勝という舞台で1つのポジションの欠落がチーム全体のバランスに与える影響は、グループステージとは比較にならないほど大きい。
編集部の見解
フランスがドゥエを先発復帰させた判断は正しい。ムバッペの状態が万全でない中、チームが特定の個人に依存した戦い方を続けることは大きなリスクだ。ドゥエをスタメンに据えることで攻撃の選択肢を複数持てる布陣を作れる。モロッコは組織的な守備で勝ち上がってきたチームであり、単調な攻撃では崩せない。ドゥエの個人技と予測しにくい動きは、モロッコの守備組織にとって対応が難しい要素となる。フランスはこの試合でドゥエ主導の攻撃で主導権を握り、ムバッペはコンディションに応じて起用する柔軟策を取るべきだ。それがフランスをより強固にする。一方のベルギーは、オナナ不在の影響をどこまで最小化できるかが命運を分ける。ケビン・デ・ブライネの天才性があっても、守備のバランスが崩れればスペインの技術的優位に飲み込まれるリスクは十分にある。ベルギーには苦しい試合を強いられると見る。
今後の注目点
最も注目すべきは、フランス対モロッコにおけるムバッペのコンディションと実際の出場時間だ。練習中に身体的な不調を訴えたとされるムバッペが先発するのか、途中出場にとどまるのか、あるいは欠場するのかによって試合の構図は大きく変わる。ドゥエの先発起用がそのままベンチスタート時のリスクヘッジとして機能するならば、フランスの準備は十分と言えるが、ムバッペが試合に出られない場合の攻撃力の低下は避けられない。次のステップとしては、準々決勝の結果を受けて決勝トーナメント最終段階への展開がどうなるかを見ることになる。ベルギー対スペインについては、スペインが勝ち上がった場合、決勝トーナメントでフランスと顔を合わせる可能性もある。その場合には、ドゥエとラミン・ヤマルの対決という新世代同士のマッチアップが実現するかもしれない。W杯2026のクライマックスは、若い才能たちが主役を担う展開になりそうだ。
情報源
- Doué regresa al once de Francia para el duelo ante Marruecos – Mundo Deportivo
- Bélgica ultima el partido ante España con De Bruyne y sin Onana – Mundo Deportivo