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マンチェスター・ユナイテッド、チュアメニ獲得へ準備完了——€70m評価額の中盤最優先ターゲット

2026.07.08

2026年夏の移籍市場において、マンチェスター・ユナイテッドが中盤補強に本腰を入れている。カゼミーロの退団とマヌエル・ウガルテの重傷により生じた中盤の空洞を埋めるべく、マイケル・キャリック監督率いるユナイテッドは複数のターゲットを並行してリストアップ。その筆頭がレアル・マドリードのオーレリアン・チュアメニだ。夏の移籍ウィンドウ終盤に向け、交渉の行方がクラブの来季の命運を左右する。

ユナイテッドの中盤補強問題——チュアメニが最優先ターゲット

Madrid
Madrid
TheSportsDB / Daniel Madrid

見どころ: カゼミーロ放出後の守備的MFポジション埋め合わせが急務。ウガルテの重傷により当初の計画が崩れ、ユナイテッドは2枚の新戦力補強が必要な状況に追い込まれている。

補強の背景: カゼミーロがクラブを去り、ユナイテッドは本来3枚の中盤補強が必要な状況だった。しかしウガルテの深刻な膝の負傷により放出計画が頓挫し、最低でも2枚は確保しなければならない。コビー・メイヌーはキャリック監督の4-3-3における中核として確定的な存在だが、そのパートナー選びがクラブの今夏最大の課題となっている。

チュアメニへのアプローチ: チュアメニはユナイテッドの最優先ターゲットとして位置付けられているが、レアル・マドリードから引き抜くのは容易ではない。マドリードが売却に応じるかどうか不透明であり、現在€70mとされる市場評価額に見合う相当な規模のオファーが必要になる。INEOSは移籍金・給与ともに過払いを避ける方針を貫いており、すでにマテウス・フェルナンデスとの交渉を破断させた経緯もある。この姿勢がチュアメニ獲得交渉にどう影響するかが焦点だ。(Transfermarkt)

代替候補も浮上: チュアメニ獲得が難航した場合に備え、複数の代替ターゲットも検討されている。リールのアイウブ・ブアディ(市場価値€50m)はワールドカップでの活躍後に評価が急上昇しており、アーセナルとの競合も報じられている。ASローマのマヌ・コネ(€50m)はワールドカップ期間中にパトリック・ビエイラからフランス最高の中盤選手と称賛され、ユナイテッドが求めるプロファイルに合致する。フライブルクのヨハン・マンザンビ(€50m)はワールドカップでの活躍で注目を集めているが、ユナイテッドが必要とする守備的な役割とは性格が異なる攻撃的な選手と評されている。(Transfermarkt)

戦術的考察

マイケル・キャリック監督が志向する4-3-3において、中盤の構成は「守備的MF×1+インテリオール×2」という構造が基本となる。コビー・メイヌーとブルーノ・フェルナンデスという創造性とテクニカルな側面を担う選手がいる以上、求められるのは守備強度と球際の強さを提供できるアンカーだ。

チュアメニはまさにそのプロファイルに当てはまる。デュエルの強さ、広範囲をカバーする運動量、ビルドアップ時の冷静な判断力——これらはメイヌーやフェルナンデスの自由を最大化するために不可欠な要素だ。ローマのマヌ・コネも守備面の貢献と知性的なボール使いを兼ね備えており、代替として有力な候補に浮かぶのは当然といえる。

対してブアディのようなよりテクニカルなプロファイルや、マンザンビのような攻撃的MFは、ユナイテッドが真に必要としているポジション的な穴を埋めるものではない。チュアメニかコネという「守れる中盤」の獲得が、キャリック体制構築の鍵を握る。

数字で読む

チュアメニの現在の市場評価額は€70m。代替候補のブアディ、コネ、マンザンビはいずれも€50mで横並びとなっている。ユナイテッドはすでにマテウス・フェルナンデスとの交渉を破棄しており、INEOSが設定する予算上限の厳格さがうかがえる。

€75m以下という今夏の補強ラインを踏まえると、チュアメニは評価額的にはギリギリ射程内に入るが、レアル・マドリードが要求する実際の移籍金はそれを大きく上回る可能性がある。代替候補の€50m組は予算的な実現可能性が高く、もしチュアメニ交渉が不調に終われば、コネへのシフトは現実的かつ迅速に起こりうる。

また、ウガルテの重傷によって本来なら1枚の追加補強で済む計算が2枚必要になったことは、財政規律を重視するINEOSにとって想定外のコスト増であり、誰を獲得するかの優先順位と予算配分に直接影響を与えている。

編集部の見解

チュアメニ獲得はユナイテッドにとって理想的なシナリオだが、実現の可能性は高くないと断言する。レアル・マドリードはチャンピオンズリーグの強豪クラブであり、中盤の主力を手放す合理的な理由が乏しい。仮に売却の意思があったとしても、€70mという評価額を大きく超えるオファーが必要になるはずで、それはINEOSの財政方針と真っ向から対立する。

真の補強として最も現実的なのはマヌ・コネだ。ローマでの昨季のパフォーマンスは折り紙付きで、守備貢献・球際強度・知性的なボール管理という三要素を兼ね備えている。€50mという評価額はユナイテッドの予算内に収まり、ローマが引き留める可能性も低い。ユナイテッドはチュアメニを旗印に交渉姿勢を見せながら、コネで着地するというシナリオを既に想定しているはずだ。いずれにせよ、夏のウィンドウ終盤までに中盤補強が完了しなければ、来季の4-3-3は機能不全に陥るリスクがある。補強完了は急務だ。

今後の注目点

最大の焦点はレアル・マドリードがチュアメニの売却を承認するかどうかという点だ。この判断が出れば交渉は一気に進展するが、マドリードが拒否した時点でユナイテッドは代替案に本格的に舵を切ることになる。その場合、マヌ・コネへのオファーが最速で動き出す可能性が高い。

また、ブアディについてはアーセナルとの争奪戦が激化している点も注目だ。アーセナルとの入札合戦になれば価格が吊り上がり、ユナイテッドが脱落する展開もありうる。

さらにINEOSが複数ポジションの補強をどの順序・規模で進めるかも重要で、中盤2枚の獲得という課題に対して現実的な予算配分ができるかが問われる。移籍ウィンドウの締め切りまでに時間的余裕はあるが、ワールドカップ期間中に選手の価格が高騰しやすい現状を考えると、早期決着が望ましい。ユナイテッドサポーターは次の数週間における公式発表を注視すべきだ。


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編集部 Editorial

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編集長 · 戦術担当