ブンデスリーガ今節、ディフェンディングチャンピオンのバイエルン・ミュンヘンがシャルケ04に足を止められ、スコアレスドローという衝撃的な結果に終わった。ESPNの報道によれば、バイエルンがブンデスリーガで無得点に終わったのは実に18カ月ぶりのこと。王者が復帰組に完封された事実は、開幕間もない今季のブンデスリーガに早くも重大な波紋を投げかけている。(ESPN)
バイエルン・ミュンヘン vs シャルケ04

joshjdss / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)
見どころ: 王者バイエルンが今節ホームでシャルケを迎えた一戦。シャルケにとってはブンデスリーガ復帰後の正念場と位置づけられた試合でもあり、両チームにとって大きな意味を持つカードだった。
試合結果: スコアレスドロー(0-0)
注目の数字: バイエルンにとって、ブンデスリーガで無得点に終わったのは18カ月ぶりという事実が、この結果の衝撃度をより鮮明にする。バイエルンほどの得点力を誇るクラブが、リーグ戦でここまで長期間シュートをゴールへ結びつけてきたこと自体が異例であり、それを止めたシャルケの守備組織の完成度を物語る。
今節のブンデスリーガでは他にも注目の結果が続出した。バイエル・レバークーゼンがウニオン・ベルリン相手に4-0の圧勝を収め、ヴェルダー・ブレーメンはRBライプツィヒを3-1で撃破。シャルケが参加するエルフォルスベリ対ボルシア・メンヒェングラートバッハの一戦も4-3という打ち合いとなり、今節のブンデスリーガは全体として得点の多い展開が目立った。その中でバイエルンだけが無得点に終わったことは、余計に際立って見える。(ESPN)
戦術的考察

Maro Avantone / Wikimedia Commons (CC0)
バイエルンが18カ月ぶりにブンデスリーガで無得点に終わった背景には、シャルケが組織的な守備ブロックを整備し、バイエルンのビルドアップを分断する戦術を機能させたことがある。バイエルンはボールを支配しながらも、シャルケのコンパクトな守備ラインを崩しきれなかったと考えられる。
今節の他の結果を見ると、レバークーゼンが4-0の大勝、ブレーメンが3-1と、ゴールが量産されるゲームが多かった。こうした環境でバイエルンだけが得点できなかった事実は、戦術的な機能不全を示唆する。中盤でのプレッシング回避に苦しんだのか、あるいはフィニッシュの精度に問題があったのか、いずれにせよシャルケの低重心ブロックがバイエルンの常套的なサイドアタックと中央でのコンビネーションプレーを封じることに成功したと見るのが自然だ。
一方、シャルケ側から見ると、この引き分けは単なる守備の成功にとどまらず、ブンデスリーガ復帰後の地位確立に向けた強烈なメッセージになる。強豪相手にアウェーでスコアレスドローを勝ち取る力があると証明したシャルケは、残り試合で自信を持って戦えるはずだ。
数字で読む
- 18カ月: バイエルンがブンデスリーガで最後に無得点に終わってからの期間。これがいかに例外的な事態であるかを如実に示す数字だ。
- 今節の他クラブの得点: レバークーゼン4点(対ウニオン・ベルリン)、ブレーメン3点(対ライプツィヒ)、エルフォルスベリ4点(対メンヒェングラートバッハ)、ドルトムント3点(対ホッフェンハイム)。バイエルン以外の主要クラブが軒並み複数得点を記録した今節に、バイエルンだけが0に終わったことは際立って異常だ。
- シャルケのポイント: 王者相手のスコアレスドローは勝ち点1だが、心理的・象徴的な価値は遥かに大きい。
編集部の見解
バイエルンにとって今回の結果は、「まさか」では済まされない警告だ。18カ月ぶりの無得点という数字は、単なる偶然ではなく、今季バイエルンが抱える課題を早々に露呈した可能性がある。今節のブンデスリーガでは他クラブが次々と得点を重ねており、特にレバークーゼンの4-0大勝は、前季王者バイエルンとの勢いの差を印象づける。
シャルケはブンデスリーガ復帰後のチームとして、資金力でも戦力でもバイエルンに劣ることは明白だ。それにもかかわらず完封を達成できたのは、戦術の明確さと組織の結束力によるものだ。バイエルンはこの結果を真剣に受け止め、得点パターンの多様化と崩しのバリエーションを至急整備しなければならない。開幕直後にこうしたスコアを許すようでは、首位維持どころかタイトル争いで後れを取るリスクが現実のものとなる。バイエルンへの過信は禁物だという事実を、このスコアレスドローはリーグ全体に示した。
今後の注目点
まず最も重要なのは、バイエルンが次節以降でこの無得点という停滞を打破できるかどうかだ。王者としての意地を見せるためには、次の試合で早急に得点を重ね、今節の結果が一時的なものであることを証明する必要がある。一方のシャルケは、今節の引き分けをどうホームゲームや次戦に活かすかが問われる。シャルケにとっては次節のウニオン・ベルリン戦(ホーム、9月11日開催)が今節の勢いを維持するうえで重要な試金石となる。(Goal.com)
また、レバークーゼンが圧勝を収め、ブレーメンやドルトムントも好調な数字を残している今節の結果は、バイエルンの独走を許さないリーグ構図が形成されつつあることを示唆する。ブンデスリーガの優勝争いが今季こそ接戦になるかどうか、今後数節の結果が判断の材料になる。バイエルンの得点力回復と他クラブの追走、この両軸を今後の最大の注目点として追っていきたい。
情報源