2026/27シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ抽選会がモナコで行われ、プレミアリーグ勢の対戦相手が出そろった。最大の注目は、3年ぶりに欧州最高峰の舞台へ帰還したマンチェスター・ユナイテッドの組み合わせだ。マイケル・キャリック監督率いるチームは、バイエルン・ミュンヘンやアトレティコ・マドリードなど強豪揃いのスケジュールを引き当てた。一方、ペップ・グアルディオラが去った後のマンチェスター・シティが16年連続出場を継続する中、昨季王者PSGを含む超過密なドローが実現。前回大会でPSGにPK戦で敗れて優勝を逃したアーセナルも、レアル・マドリードやバイエルンとの大一番が待っている。抽選会はUEFAのデジタルプラットフォームやYouTubeで無料配信され、イギリス国内ではTNT Sports 1が生中継した。(Manchester Evening News、Evening Standard)
マンチェスター・ユナイテッド:3年ぶりCL復帰の試練

https://www.flickr.com/people/gowestphoto/ / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)
見どころ: ユナイテッドにとって3年ぶりとなるチャンピオンズリーグ復帰戦を飾るに相応しい、厳しくも刺激的な組み合わせが実現した。
ホームゲーム: バイエルン・ミュンヘン、ローマ、RBライプツィヒ、サバー
アウェーゲーム: コモ(セスク・ファブレガス監督)、アトレティコ・マドリード、スポルティング、ビジャレアル
キャリック監督のチームは、ホームでバイエルンを迎え、アウェーではアトレティコ・マドリードに挑む過酷なスケジュールを引き当てた。特に注目を集めているのが、元アーセナルのレジェンドであるファブレガスが指揮を執るコモへの遠征だ。今季セリエAで初のCL出場を果たすコモとの一戦は、プレミアリーグ対セリエAという構図に加え、指揮官の因縁も絡む好カードとなる。(The Guardian)
マンチェスター・シティ:ロドリとの再会、そして王者PSGとの対決
見どころ: シティは今季からエンツォ・マレスカが指揮を執る体制で臨む初のCLとなり、組み合わせの豪華さはリーグ最難関レベルだ。
ホームゲーム: PSG(昨季王者)、スポルティング、AEKアテネ、ナポリ(ケビン・デ・ブライネ所属)
アウェーゲーム: バルセロナ(ロドリ所属)、ポルト、RBライプツィヒ、ランス
特に象徴的なのが、かつてシティの心臓として君臨したロドリが在籍するバルセロナへの遠征と、昨季大会を制した王者PSGとのホームゲームだ。ナポリ戦では同じく元シティのケビン・デ・ブライネとの対面も待っており、「別れた選手との再会」というテーマが今季のシティのCL旅を彩る。(The Guardian)
アーセナル・リバプール・アストン・ビラの組み合わせ
アーセナルは前回大会でPSGにPK負けを喫し、悲願の初CL制覇を逃したミケル・アルテタ監督が雪辱を期す。今季はレアル・マドリード(ホーム)、バイエルン(アウェー)という山場を迎える一方、ドルトムント、リール、サバーをホームに迎え、ナポリ、スラビア・プラハ、レアル・ベティスへのアウェー遠征も組まれた。
リバプールは比較的穏やかな組み合わせを引き当て、ホームにアトレティコ、ポルト、ビジャレアル、ランスを迎え、アウェーではLASK、ブルッヘ、フェネルバフチェ、インテルと対戦する。アストン・ビラは昨季王者PSGをホームに迎えるなど、タフな組み合わせが待っている。(The Guardian)
視聴方法:無料でドローを見る方法
今回のドロー抽選会は様々なプラットフォームで視聴可能だった。
- 無料視聴: UEFA公式サイト(UEFA.com)、UEFA Champions League公式アプリ、TNT SportsのYouTubeチャンネルで無料ライブストリーミングを実施
- テレビ放送: 英国ではTNT Sports 1が現地時間午後5時(CET午後6時)よりカバレッジを開始
- アプリ: HBO Maxアプリでも視聴可能
ドローの模様はモナコで行われ、ティエリー・アンリやダビド・ビジャらがゲストとして出席した。(Manchester Evening News、Evening Standard)
戦術的考察
マンチェスター・ユナイテッドの組み合わせは、キャリック体制の真価が問われる内容だ。ホームにバイエルンを迎え、アウェーでアトレティコという二大強敵との対決は、システムの柔軟性が鍵を握る。バイエルンに対しては縦に速い攻撃でプレスをかわす戦い方が求められ、アトレティコのローブロックに対しては中盤の創造性でこじ開ける展開が予想される。ユナイテッドがグループフェーズ(現リーグフェーズ)の突破を確実にするには、ローマ、RBライプツィヒ、サバー、コモ、ビジャレアル、スポルティングといった「格下」との対戦で確実に勝ち点を積み上げることが絶対条件だ。
シティに関しては、エンツォ・マレスカ新監督が従来のポゼッション志向を継承しつつも、自身のスタイルをどこまで上積みできるかが問われる。バルセロナはボール保持率で互角以上に渡り合える相手であり、純粋な「攻守の構造」の差が勝敗を分けるだろう。PSGをホームに迎える試合は、王者の守備ブロックを崩す質の高い崩しが要求され、マレスカが選手を自在に動かすポジショナルプレーをどこまで整備できているかが試金石となる。
数字で読む
今回のCLリーグフェーズには36クラブが参加し、4つのポットに9クラブずつ振り分けられた。各クラブはポットごとに2クラブと対戦(ホーム1試合、アウェー1試合)し、合計8試合を戦う形式は今季で3年目を迎える。
マンチェスター・シティにとっては16年連続のCL出場となる節目のシーズンだ。ユナイテッドは直近の2023/24シーズンにグループステージ敗退を喫して以降、CL出場権を失っており、今季の復帰は実に3年ぶりとなる。これはクラブにとって単なる参加以上の意味を持ち、欧州の頂点への本格的な再参入を意味する。
英国内の放送権を持つTNT Sportsに加え、UEFA自身がYouTubeや公式アプリを通じて無料配信したことは、CLのグローバルなリーチ拡大戦略を象徴する出来事だ。
編集部の見解
今回のドローで最も難しい組み合わせを引いたのは間違いなくマンチェスター・シティだ。PSG、バルセロナという二大巨頭を同時に抱えつつ、ケビン・デ・ブライネ擁するナポリとも対戦するスケジュールは、新監督マレスカにとって試練以外の何物でもない。しかしそれ以上に私が注目するのは、ユナイテッドの組み合わせが持つ象徴的な意味合いだ。3年ぶりの復帰でバイエルン、アトレティコという強豪と対峙することは、キャリック監督が「欧州の文脈でも戦えるチームを作っている」と証明する絶好の機会でもある。ここで存在感を示せるかどうかが、ユナイテッド再建の本気度を測るリトマス試験紙となる。アーセナルはレアル・マドリードとバイエルンを超えて頂点に立てるか——前回のPK負けを乗り越えた先に、初のビッグイヤーが待っていると確信する。
今後の注目点
リーグフェーズは9月初旬に開幕予定で、各クラブのシーズン序盤のコンディションがそのまま初戦に直結する。特にユナイテッドのバイエルン戦ホームゲームは、復帰初戦として国内外のメディアの注目が集中するだろう。シティにとってはバルセロナへのアウェー遠征とPSGとのホームゲームがリーグフェーズの山場となり、早い段階でどちらを先に迎えるかで戦略的な準備の順序が変わってくる。アーセナルはCL開幕前にプレミアリーグでどれだけ好調を維持できるか。戦列復帰組の状態が、ミケル・アルテタ監督の欧州攻略の鍵を握る。各クラブのスターティング11の完成度と負傷情報が、今後の週単位で最大の注目事項となる。
情報源
- How to watch the Champions League draw for free as Man United and Man City discover opponents – Manchester Evening News
- Champions League draw simulated as Man City and Man United get nightmare scenario – Manchester Evening News
- How to watch Champions League draw FOR FREE: TV channel & live stream for league phase today – Evening Standard
- Champions League draw: Arsenal face Real Madrid, Man City get Barcelona and PSG – The Guardian
