カルロス・バレバのブライトンからの加入が合意に達したマンチェスター・ユナイテッドが、さらなる補強に向けて動き出している。レアル・マドリードのエドゥアルド・カマヴィンガへのオファー準備と、バルセロナの左サイドバック、アレハンドロ・バルデへの交渉開始が報じられており、移籍市場のデッドラインが迫るなか、マイケル・キャリック体制のスカッド強化は最終局面を迎えている。今季のプレミアリーグ開幕を機に、ユナイテッドの補強計画の全貌を整理する。
カルロス・バレバ加入合意――中盤再建の第三の柱

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見どころ: 今夏の補強における中心テーマであった中盤の刷新が、バレバ加入によって大きく前進した。
バレバのブライトンからの移籍は、初期額6500万ポンド、アドオン最大500万ポンドを加えた計7000万ポンド規模の合意に達した。ユナイテッドはすでに今夏、ユーリ・ティーレマンス(アストン・ビラから)とアンドレイ・サントス(チェルシーから)を中盤に補強しており、バレバは3人目の中盤補強となる。(Manchester Evening News)
BBCスポーツのサイモン・ストーン記者は、バレバの最大の強みを「グラウンドを素早くカバーする能力」と指摘する。かつてのボックス・トゥ・ボックス型の動きがまさにユナイテッドが求めていたもので、コビー・メイヌーやサントス、ティーレマンスとは異なる運動量の質をもたらす存在だと評されている。バレバはプレシーズン中に足首の怪我を負っており、復帰までさらに数週間の時間が必要な見込みだ。(BBC Sport)
カマヴィンガ獲得オファーへ――レアル・マドリードのU-ターンが好機を生む

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見どころ: バレバ合意後も、ユナイテッドが4人目の中盤補強を狙っているという報道が注目を集めている。
レアル・マドリードのエドゥアルド・カマヴィンガをめぐる状況が変化している。スペインのメディアは、マドリードの監督が今夏のカマヴィンガ売却を決断したと伝えている。ユナイテッドは今夏の早い段階でカマヴィンガの代理人に接触しており、関心を持ち続けてきた。ただし、カマヴィンガ自身はマドリードに残留して監督を説得したいという意向を示しており、「今のところ意思は変わっていない」というのが直近の状況だと、ファブリツィオ・ロマーノはYouTubeチャンネルで説明していた。(Football365)
状況の鍵を握るのはカマヴィンガ本人の意思だ。クラブ側が売却の意向を示した今、本人の翻意があれば交渉は一気に動く可能性がある。移籍市場のデッドラインまで残り時間は少なく、ユナイテッドがオファーを準備しているとの報道もある。(Football365)
バルセロナのバルデ獲得交渉――左サイドバック問題への回答
見どころ: 中盤補強と並行し、ユナイテッドは左サイドバックの獲得にも乗り出している。
バルセロナの左サイドバック、アレハンドロ・バルデ(22歳)をめぐり、ユナイテッドが代理人のジョルジェ・メンデスとの直接交渉に向けて準備を進めているとニコロ・スキラが報じている。ESPNはすでに、ルーク・ショーが週3試合のペースをこなす体力面での懸念からユナイテッドがバルデの状況を注視していたと伝えていた。(ESPN)
しかし、Manchester Evening Newsはユナイテッド側の情報源がこの取引の可能性を否定的に見ていると伝えている。バルセロナはバルデをローンに出すことには関心がなく、バルデ本人もバルセロナでの続投に前向きとされる。さらにバルセロナはバルデの評価額を約3000万ポンドと設定しているともいわれる。トルコ代表のフェルディ・カドゥオールの名前も浮上しており、左サイドバック問題の解決策を模索中だ。(Manchester Evening News)
戦術的考察
今夏のユナイテッドの補強戦略を戦術的に分析すると、キャリック体制が目指す中盤のメカニズムが明確に見えてくる。サントスが守備的スクリーナーとしてディフェンス前を固め、ティーレマンスが広い視野と精度の高いパスで試合を操作する。そこにメイヌーの狭いスペースでのボール受け能力が加わるが、BBCが指摘した通り、この3人だけでは「縦への推進力とボックス間の運動量」が不足していた。
バレバはまさにその欠落を埋める存在だ。広いエリアを高速でカバーし、プレス回避と守備デュエルの双方をこなせるボックス・トゥ・ボックス型のプロフィールは、この中盤構成に物理的なダイナミズムをもたらす。さらにカマヴィンガが加われば、技術的なクオリティと爆発的な持ち上がりも兼備した世界トップレベルのMFが加わることになる。
左サイドバック問題は純粋に機能的な課題だ。ショーのフィットネスへの依存度を下げ、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを並行して戦う過密日程を乗り越えるためには、信頼できる2番手以上の存在が不可欠だ。バルデのような攻撃的なフルバックを獲得できれば、左サイドは質・量ともに大幅に改善する。
数字で読む
- バレバ移籍金: 基本額6500万ポンド+アドオン最大500万ポンド(計最大7000万ポンド)
- ブライトンでのバレバ出場数: 112試合(リール加入時の移籍金は2320万ポンド)
- 今夏の中盤補強数: ティーレマンス、サントス、バレバと3選手。さらに4人目を模索中
- バルデ評価額: バルセロナが約3000万ポンドと設定(スペインのソースによる)
- カマヴィンガをめぐるクラブの動き: ユナイテッドは今夏早期に代理人と接触済み
今夏のユナイテッドの中盤投資はすでに相当な規模に達しており、バレバ単体でもプレミアリーグの移籍市場における中盤選手の大型取引に分類される。加えてカマヴィンガ獲得が実現すれば、1シーズンで中盤に投じた総額はプレミアリーグ屈指の水準となる。
編集部の見解
バレバ獲得は正しい判断だ。BBCが早期に指摘していたように、ティーレマンスとサントスの組み合わせはクオリティとしては申し分ないが、エネルギーと運動量という点でどこか物足りなかった。バレバはその答えとなる補強であり、キャリックが今季目指すハイテンポなプレスとトランジションサッカーに必要な「脚」を提供する。
カマヴィンガについては、現時点では関心段階に留まっていると見るべきだ。本人の意思が最大の障壁であり、デッドラインまでに翻意させるのは容易ではない。ただし、クラブ側が売却に踏み切った今、状況が急変する可能性は否定できない。ユナイテッドは動くべきタイミングでオファーを送り、本人の意思決定を促すべきだ。
バルデ獲得については、現実的には厳しいと判断する。バルセロナが売却に応じる可能性が低く、本人の意欲も不透明なまま。残り時間を考えれば、バルデへの執着よりも代替候補に素早くシフトすることがクラブにとって賢明だ。カドゥオールのような現実的な選択肢を早急に詰めることを優先すべきだろう。
今後の注目点
移籍市場の締め切りは今夜11時(英国時間)に設定されており、残り時間はわずかだ。焦点は3点に絞られる。
第一に、カマヴィンガの意思がデッドラインまでに変わるかどうか。クラブが売却を望んでいる以上、本人次第だが、この数時間で劇的な展開があってもおかしくない。第二に、左サイドバック問題がどのような決着を迎えるか。バルデが困難なら、カドゥオールや他の代替候補が急浮上する可能性がある。第三に、バレバが復帰後のユナイテッドの中盤がどう機能するかだ。足首の怪我で欠場が続くなか、フィットネスが整い次第、新加入組が揃った姿を初めてピッチ上で見られる機会が最初の重要な評価ポイントとなる。今季のユナイテッドの成否は、これだけの投資を経た中盤が実際に機能するかどうかにかかっている。
情報源
- Man Utd to launch bid for Real Madrid star as fourth midfield deal eyed – Football365
- Real Madrid make U-turn on Man Utd transfer decision as Mourinho wants him out – Football365
- Man United transfer news: £70m Carlos Baleba agreement, Alejandro Balde push, Salinas move – Manchester Evening News
- Man Utd’s pursuit of Brighton’s Carlos Baleba as a ‘third midfielder’ – BBC Sport
- Transfer rumors, news: Man City expected to send offer for Fernández – ESPN
- Man United transfer news LIVE: Ferdi Kadioglu move, done deal, Alejandro Balde latest – Manchester Evening News