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プレミアリーグ分析報

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PREMIER LEAGUE ANALYSIS
第38節 結果
Sunderland 2 - 1 Chelsea FT Brighton Hove 0 - 3 Man United FT Crystal Palace 1 - 2 Arsenal FT Burnley 1 - 1 Wolverhampton FT Fulham 2 - 0 Newcastle FT Liverpool 1 - 1 Brentford FT Man City 1 - 2 Aston Villa FT Nottingham 1 - 1 Bournemouth FT Tottenham 1 - 0 Everton FT West Ham 3 - 0 Leeds United FT Sunderland 2 - 1 Chelsea FT Brighton Hove 0 - 3 Man United FT Crystal Palace 1 - 2 Arsenal FT Burnley 1 - 1 Wolverhampton FT Fulham 2 - 0 Newcastle FT Liverpool 1 - 1 Brentford FT Man City 1 - 2 Aston Villa FT Nottingham 1 - 1 Bournemouth FT Tottenham 1 - 0 Everton FT West Ham 3 - 0 Leeds United FT
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クリスタル・パレスとサンダーランドが7ゴールでW杯グループステージのプレミアリーグ勢トップに

2026.07.03

2026 FIFAワールドカップ北米大会のグループステージが終了し、プレミアリーグ所属選手たちの活躍を「クラブ別得点数」で集計したところ、意外な結果が浮かび上がった。トップに立ったのは、アーセナル、リバプール、マンチェスター・シティといった伝統的強豪クラブではなく、クリスタル・パレスとサンダーランドの2クラブだ。この現象は、プレミアリーグが誇る国際的な人材の厚みが、いかに全リーグに行き渡っているかを示す生きた証拠である。

クリスタル・パレスのW杯得点状況

Crystal
Crystal
TheSportsDB / Crystal Dunn

見どころ: FAカップとUEFAヨーロッパカンファレンスリーグの連続制覇を成し遂げたパレスが、W杯でも存在感を放っている。

注目の活躍選手: イスマイラ・サール(セネガル)が3ゴール、ダイチ・カマダ(日本)が2ゴール、ダニエル・ムニョス(コロンビア)が2ゴールを記録。三者三様の国籍が、パレスのスカウト網の広さを物語る。

クリスタル・パレスの選手たちは合計8ゴール(football365.com時点)を北米の地で刻んだ。BBCスポーツは「パレスの7ゴールという数字は、レアル・マドリードとパリ・サンジェルマンに次ぐ世界第3位のクラブ得点数に相当する」と報じており(BBC Sport)、クラブの国際的な評価は急速に高まっている。2024-25シーズンにはクラブ史上初のFAカップ制覇、翌シーズンにはカンファレンスリーグ優勝という連続タイトルを背景に、新指揮官ピエール・サジュ体制でも選手たちの輝きは消えていない。

サンダーランドのW杯得点状況

見どころ: 8年ぶりのプレミアリーグ復帰となった2025-26シーズンに7位でフィニッシュし、大躍進を遂げたサンダーランド。W杯でも5人の選手がゴールを記録するという「量産体制」が際立った。

注目の活躍選手: ブライアン・ブロビー(オランダ)がグループステージで3ゴールと破壊的な活躍。グラニット・ジャカ(スイス)、アビブ・ディアラ(セネガル)、ウィルソン・イシドール(ハイチ)、ニルソン・アンゴロ(エクアドル)も各国代表でネットを揺らした。

サンダーランドの7ゴールが5人の選手から生まれていることは特筆に値する。クリスタル・パレスの7ゴールが3人(football365.com時点では8ゴール)によるものと比較しても、特定の個人依存ではなくチーム全体として国際的な水準の選手が揃っていることが分かる。レジス・ル・ブリス監督のもとで構築されたプレミアリーグ昇格後の急成長が、選手層の充実という形で結実しているといえる(BBC Sport)。

プレミアリーグ全体のW杯得点ランキング(グループステージ終了時点)

ビッグクラブの結果も確認しておこう。アーセナルはカイ・ハフェルツ(ドイツ)2ゴール、レアンドロ・トロサール(ベルギー)2ゴール、ビクトル・ギョーケレスが1ゴールで計5ゴール。マンチェスター・ユナイテッドはマテウス・クーニャ(ブラジル)3ゴール、マーカス・ラッシュフォードド(イングランド)とアマド・ディアロ(コートジボワール)が各1ゴールで5ゴール。ニューカッスルはヨアン・ウィサ(コンゴ民主共和国)3ゴールとアンソニー・エランガ(スウェーデン)2ゴールで5ゴールを記録し、パレス・サンダーランドに次ぐ3位タイに並んだ(BBC Sport)。

リバプールはコーディ・ガクポ(オランダ)2ゴール、アレクサンダー・イサク(スウェーデン)、フィルジル・ファン・ダイク・ファン・ダイクで4ゴール。マンチェスター・シティはエルリング・ハーランドがノルウェー代表として1人で4ゴールをすべて叩き出した。一方、世界全体ではレアル・マドリードが12ゴール、パリ・サンジェルマンが11ゴールでトップ2を形成している(Football365)。

プレミアリーグ全体では、2025-26シーズン登録ベースで154人のプレイヤーがW杯に参加しており、他のリーグを大きく凌ぐ数字となっている。

プレミアリーグクラブ別得点ランキング(グループステージ終了時点)

| 順位 | クラブ | ゴール数 |

|——|——–|———|

| 1 | クリスタル・パレス | 8 |

| 1 | サンダーランド | 8 |

| 3 | アーセナル | 5 |

| 3 | マンチェスター・ユナイテッド | 5 |

| 3 | ニューカッスル | 5 |

| 6 | リバプール | 4 |

| 6 | マンチェスター・シティ | 4 |

| 8 | ウルブス | 3 |

| 9 | ブライトン | 2 |

| 9 | ウェストハム | 2 |

※football365.comの更新情報に基づく数字を採用

戦術的考察

今回のW杯得点ランキングが示す最も重要な戦術的示唆は、「多国籍スカッドの設計」というプレミアリーグ全体のトレンドが、もはやビッグ6の専売特許ではなくなったという点だ。

クリスタル・パレスのケースを見ると、得点者3人がセネガル、日本、コロンビアという全く異なる地理的背景を持つ。これはパレスが特定の地域に依存せず、複数のスカウトルートを確立していることを意味する。特にカマダ(日本)とムニョス(コロンビア)は、欧州の伝統的なスカウティングの盲点とされていた市場からの獲得であり、コストパフォーマンスの観点でも優れた補強であったといえる。

サンダーランドの場合、5人という得点者の多さが示すように、単一のスターに頼らない「分散型」の攻撃設計がグループステージを通じて機能した。ブロビーのような体格と推進力を兼ね備えたFWを軸にしながら、ジャカのような経験豊富なMFが得点に絡む形は、昨シーズンのプレミアリーグでも再現されていたパターンだ。ル・ブリス監督のシステムが、複数のタイプの選手を同時に機能させる点で高い柔軟性を持つことが、W杯という別の舞台でも証明された格好だ。

また、エルリング・ハーランドが単独で4ゴールすべてを担うマンチェスター・シティの「一点集中型」と比較した際、パレスとサンダーランドの「分散型」は故障リスク管理の面でも優れており、次シーズンのプレミアリーグにおいても各クラブの攻撃コンセプトの違いが継続するだろう。

数字で読む

W杯グループステージのプレミアリーグ関連数字を整理すると、その規模の大きさが際立つ。2025-26シーズン登録ベースで154人がW杯メンバーに選ばれ、リターンローンや新加入予定選手まで含めると182人という数字になる。これはどのリーグよりも多い数字だ。

注目すべきは「ビッグ6以外」のクラブの活躍だ。パレス(8ゴール)、サンダーランド(8ゴール)、ニューカッスル(5ゴール)の合計21ゴールは、アーセナル(5)+リバプール(4)+マンチェスター・シティ(4)+ユナイテッド(5)の合計18ゴールを上回る。つまり、ビッグ6以外の中堅・新興クラブの選手たちがW杯で挙げた得点数は、ビッグ6の合計を超えているという事実がある。

グラニット・ジャカに関しては、football365.comが「3つの異なるワールドカップでゴールを記録した」と指摘しており(Football365)、その継続的なインターナショナルクオリティは数字が証明している。ブロビーの3ゴールはサンダーランドのW杯MVPに相当する活躍であり、昨シーズンのプレミアリーグでの台頭を世界の舞台でも証明した形だ。

編集部の見解

これはプレミアリーグの構造変化を告げる明確なシグナルだ。クリスタル・パレスとサンダーランドが「W杯で最も多くゴールを生み出したプレミアリーグクラブ」のトップに立つという現実は、5〜10年前には想像すらできなかった光景である。

パレスはFA カップとカンファレンスリーグという連続タイトルで組織の質を証明し、サンダーランドは8年間のリーグ外での苦労を経てプレミアリーグに復帰後わずか1シーズンで7位という驚異的な成果を出した。両クラブに共通するのは、「ビッグ6には届かないバジェットの中で、データと発掘眼を武器に国際的な市場から隠れた原石を獲得する」という姿勢だ。

ハーランドの単独4ゴールは確かに凄まじいが、それはシティというクラブが1人の超級選手への依存度の高さを示す裏返しでもある。一方、5人の選手がゴールを分かち合うサンダーランドのアプローチは、持続可能性という観点で格段に優れている。この構造の違いは、来シーズンのプレミアリーグにおける順位争いにも確実に影響する。ル・ブリス監督率いるサンダーランドはヨーロッパ出場権争いに今後も食い込んでくる存在になると断言できる。

W杯での活躍は選手の市場価値を押し上げる。特にブロビー、カマダ、サールといった選手たちへの夏の移籍市場における引き合いは、グループステージ終了後から確実に増加しているはずだ。これらの選手を保有するパレスとサンダーランドには、移籍金収入か選手の引き留めかという重要な判断が迫られる。

今後の注目点

W杯はグループステージが終了し、ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)へと舞台が移る。引き続きプレミアリーグ選手の活躍動向を追う上で、特に注目すべきポイントは以下の通りだ。

まず、ブロビー(サンダーランド)が参加するオランダ代表の動向だ。グループステージで3ゴールを挙げた彼がトーナメントでも活躍すれば、市場価値はさらに高騰する。パレスのサールも同様で、セネガル代表として活躍が続けばリガやセリエAの強豪クラブからのオファーが現実化する。

2026年夏の移籍ウィンドウとの絡みも重要だ。W杯期間中から夏の移籍市場は動き始めており、活躍した選手たちの所属クラブには交渉が持ち込まれる。とりわけサンダーランドは、財政規模でビッグクラブに劣るため、主力選手の引き抜きを受けた場合の後継者確保が急務となる。カイ・ハフェルツやマテウス・クーニャといったアーセナル・ユナイテッドの選手も活躍中だが、両クラブにとっては「保有選手のW杯でのパフォーマンスがクラブのブランド価値向上につながる」という副次的なメリットも生まれる。

イングランド代表の動向も当然注目だ。マーカス・ラッシュフォードド(マンチェスター・ユナイテッド)のゴールはトーマス・トゥヘル監督体制のイングランドに弾みをつけており、決勝トーナメントでの活躍が来シーズンのユナイテッドにどう影響するかも見逃せない。


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編集部 Editorial

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編集長 · 戦術担当