マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによる「マンチェスターダービー」は、同じ都市に本拠を置く両クラブが長年にわたって繰り広げてきた英国サッカー最大の市内対決のひとつだ。リーグ戦だけで174試合もの歴史が積み重なっており、勝敗・得失点を含めた通算データを一覧で把握しておくことは、ダービーをより深く楽しむうえで欠かせない。本記事では、Wikipediaに掲載されたマンチェスター・ユナイテッドの対戦相手別リーグ成績データ(2026年5月24日時点)をもとに、マンチェスターダービーのリーグ戦通算成績を整理する。なお、数字は記事執筆時点のものであり、今後の対戦で変動する。
マンチェスターダービー リーグ戦通算成績一覧
以下の数字はすべてユナイテッド視点の成績。ホーム・アウェイそれぞれの内訳と、トータル成績を示す。
◆ トータル成績(通算174試合)
| 項目 | 数字 |
|——|——|
| 試合数(Pld) | 174 |
| 勝利(W) | 68 |
| 引き分け(D) | 53 |
| 敗戦(L) | 53 |
| 得点(GF) | 243 |
| 失点(GA) | 244 |
| 得失点差(GD) | −1 |
| 勝率(Win%) | 39.08% |
通算174試合で68勝53分53敗、得失点差はわずか−1という驚くほど拮抗した数字が残っている。「どちらが強いか」を一言で断言できない、まさに真の好敵手関係を示すデータだ。
◆ ホーム成績(オールド・トラッフォード開催:87試合)
| 項目 | 数字 |
|——|——|
| 試合数 | 87 |
| 勝利 | 36 |
| 引き分け | 28 |
| 敗戦 | 23 |
- ホーム36勝:ユナイテッドはオールド・トラッフォードで約41%の試合で勝利。ホームの利を活かしているものの、23敗と苦汁をなめた試合も少なくない。
- ホーム28分け:引き分けが全体の32%以上を占め、スコアレスドローを含む「均衡した展開」がこの会場でも多い。実際に2020年12月のリーグ戦ではオールド・トラッフォードで0−0(2004年11月以来となるホームでのスコアレスドロー)が記録されている。
◆ アウェイ成績(シティのホームグラウンド開催:87試合)
| 項目 | 数字 |
|——|——|
| 試合数 | 87 |
| 勝利 | 32 |
| 引き分け | 25 |
| 敗戦 | 30 |
- アウェイ32勝:敵地でも32回の白星はなかなかの数字で、ユナイテッドがシティのホームを苦手としてきたわけではないことがわかる。
- アウェイ30敗:一方で30敗はホームの23敗を上回っており、アウェイでの苦しさも数字に表れている。
◆ 他のビッグクラブとの比較(ユナイテッドの通算勝率)
同じく長年の強豪クラブとの成績と比較することで、シティとの対戦がいかに拮抗しているかが鮮明になる。
| 対戦相手 | 試合数 | 勝率 |
|———-|——–|——|
| アーセナル | 214 | 40.19% |
| チェルシー | 168 | 39.88% |
| マンチェスター・シティ | 174 | 39.08% |
| リバプール | 186 | 38.17% |
| アストン・ビラ | 180 | 51.67% |
| ニューカッスル・ユナイテッド | 172 | 48.84% |
- ビッグ4との対戦は軒並み勝率39〜40%台:アーセナル・チェルシー・シティ・リバプールのいずれとも勝率が似通っており、トップクラブ同士の対戦がいかに互角かを示している。
- シティ戦の勝率39.08%はリバプール戦(38.17%)より高い:長らく「最大のライバル」として語られることも多いリバプールよりも、わずかながらシティ戦での勝率が高い点は興味深い。
- アストン・ビラ戦の勝率51.67%と比べると際立つシティの”難しさ”:ユナイテッドがリーグ戦で最多の93勝・327得点を誇るアストン・ビラとの対戦勝率は51.67%。それと比べると、シティとの39.08%はユナイテッドにとって決して楽な相手でないことを物語っている。
◆ 得失点に関するポイント
- 243得点・244失点、得失点差−1:174試合を経て、得失点差がわずかマイナス1というのはほぼ完全な均衡。どちらが「より多く点を取ってきたか」ですらほぼ五分という、稀に見る拮抗ぶりだ。
- シティ戦はユナイテッドが最も失点の少ない上位クラブ戦ではない:アーセナル戦の301失点、エバートン戦の267失点などと比べると、シティ戦の244失点は数字上は少ない部類に入るが、243得点との差がほぼゼロという事実が際立つ。
編集部の見解
174試合で得失点差わずか−1という数字は、「マンチェスターダービー」が単なる地域感情を超えた、純粋な実力伯仲の対決であることを雄弁に物語る。勝率39.08%というユナイテッドの数字は、リバプール戦(38.17%)とほぼ変わらず、アーセナル戦(40.19%)やチェルシー戦(39.88%)とも大差ない。つまり、ユナイテッドにとってシティは「特別に苦手」というわけではなく、他のビッグクラブ同様に「常に厳しい相手」という位置づけだ。ホームで36勝・アウェイで32勝という内訳も、オールド・トラッフォードのアドバンテージがある程度機能してきたことを示している。一方で、2020年12月のリーグ戦でオールド・トラッフォードにおいて0−0のスコアレスドローが記録されたように(2004年11月以来のホームでのスコアレスドロー)、観客なしのコロナ禍という特殊な状況が試合の質にも影響を与えた例もある。マイケル・キャリック監督体制のもとで現在のユナイテッドがこの拮抗した歴史的成績をどう動かしていくのか、今後のダービーから目が離せない。
情報源
- Manchester United F.C. league record by opponent – Wikipedia(2026年5月24日時点のデータ)
- Talking points from the Manchester derby – manutd.com