プレミアリーグが1992年に始まって以来、シーズン開幕戦でのゴールは選手の状態を示す重要な指標として注目されてきた。長きにわたってアラン・シアラーやウェイン・ルーニーといったレジェンドたちが刻んできた記録を、モハメド・サラーが塗り替えた。また、モハメド・サラー自身がリバプール移籍初年度に残した驚異的な数字も、歴代の名手たちと肩を並べるものだった。本記事では、ソースに基づいて確認できる記録を一覧で整理する。
※本記事の情報は執筆時点のものです。記録はその後の試合結果により変動する場合があります。
プレミアリーグ 開幕戦ゴール数ランキング(ソース確認分)
以下は、プレミアリーグのシーズン初戦(開幕戦)における歴代ゴール数ランキングで、Transfermarktの報道をもとに確認できる選手を列挙したものです。
| 順位 | 選手名 | 開幕戦ゴール数 |
|:—:|:—|:—:|
| 1 | モハメド・サラー | 9 |
| 2(同率)| アラン・シアラー | 8 |
| 2(同率)| ウェイン・ルーニー | 8 |
| 2(同率)| フランク・ランパード | 8 |
| 2(同率)| ジェイミー・ヴァーディ | 8 |
| 6(同率)| テディ・シェリンガム | 7 |
| 6(同率)| セルヒオ・アグエロ | 7 |
| 参考 | エルリング・ハーランド | 5(当時) |
- モハメド・サラー(9ゴール):2017年のワトフォード戦から始まり、2020年のリーズ戦ではハットトリックを記録。2024年のイプスウィッチ戦でのゴールが歴代単独トップとなった。
- アラン・シアラー / ウェイン・ルーニー / フランク・ランパード / ジェイミー・ヴァーディ(各8ゴール):プレミアリーグを代表する得点力のある名手たちが同率2位に並ぶ。ヴァーディはトッテナム戦でのゴールでこの位置に並んだとされる。
- テディ・シェリンガム / セルヒオ・アグエロ(各7ゴール):シェリンガムは1990年代のイングランドを代表するストライカー。アグエロはマンチェスター・シティで数多くの記録を打ち立てた伝説的な得点者。
- エルリング・ハーランド(5ゴール・当時):加入後わずか2シーズンで5ゴールをマークしており、将来的にモハメド・サラーの記録を追う存在として注目されている。
プレミアリーグ移籍初年度・最初の25試合での最多ゴールランキング
プレミアリーグ公式サイトの記事(2018年2月)に基づく、新加入後の最初の25試合で最も多くゴールを決めた選手の一覧です。
| 順位 | 選手名 | 所属クラブ | ゴール数 |
|:—:|:—|:—|:—:|
| 1 | ケビン・フィリップス | サンダーランド | 24 |
| 2 | アンドルー・コール | ニューカッスル | 22 |
| 3(同率)| レス・ファーディナンド | ニューカッスル | 21 |
| 3(同率)| アラン・シアラー | ニューカッスル | 21 |
| 3(同率)| モハメド・サラー | リバプール | 21 |
- ケビン・フィリップス(24ゴール):1999-2000シーズンにサンダーランドでこの数字を叩き出し、その年のプレミアリーグ得点王に輝いた。小柄なストライカーながら驚異的な決定力を誇った。
- アンドルー・コール(22ゴール):1993-94シーズンにニューカッスルでデビューし、当時のリーグを席巻。後にマンチェスター・ユナイテッドでも数多くのタイトルを獲得した。
- レス・ファーディナンド(21ゴール):1995-96シーズンにニューカッスルで記録。パワーとテクニックを兼ね備えたイングランドを代表するセンターフォワードだった。
- アラン・シアラー(21ゴール):1996-97シーズンに世界記録となる移籍金でニューカッスルに加入した初年度に記録。プレミアリーグ通算得点王(情報なし・最多記録保持者として知られる)として不動の地位を占める。
- モハメド・サラー(21ゴール):2017-18シーズン、リバプール移籍後わずか25試合でこの数字に到達。フェルナンド・トーレスやダニエル・スタリッジらも同クラブで記録を持つが、モハメド・サラーはその全員より速いペースで20ゴールに達した。
モハメド・サラーのリバプールでの足跡(開幕戦ゴール詳細)
ソースで確認できる範囲で、モハメド・サラーが開幕戦でゴールを決めた試合を列挙する。
- 2017年:対ワトフォード(3-3引き分け):リバプール移籍初の公式戦でいきなりネットを揺らし、衝撃的な幕開けを演出した。
- 2018年:対ウェストハム:2年連続の開幕ゴールで、そのコンスタントな活躍ぶりを示した。
- 2019年:対ノリッジ:3年連続開幕ゴールを記録。
- 2020年:対リーズ(ハットトリック):開幕戦でハットトリックを達成するという圧巻のパフォーマンスを見せ、この試合だけで3ゴールを積み上げた。
- 2021年:対ノリッジ:5度目の開幕ゴール。
- 2022年:対フルハム:6度目の開幕ゴール。
- 2023年:対チェルシー(1-1):この試合は唯一ゴールを決められなかった開幕戦。
- 2024年:対イプスウィッチ(2-0):9得点目となる記念すべきゴールで、歴代単独トップに躍り出た。
編集部の見解
今回のデータで最も目を引くのは、モハメド・サラーの「開幕戦への異様な強さ」だ。2023-24シーズンのチェルシー戦を唯一の例外として、移籍以来ほぼ毎年ゴールを決め続けているという事実は、単なる「運」や「序盤戦の相手の弱さ」では説明がつかない。ハットトリックを記録した年もあり、単純な継続性だけでなく爆発力も兼ね備えている。
また、移籍初年度の最初の25試合という切り口で見ると、上位に名を連ねるのがケビン・フィリップス、アンドルー・コール、レス・ファーディナンド、アラン・シアラーというように、1990年代から2000年代前半に活躍したストライカーに集中している点も興味深い。この時代はプレミアリーグが急速に成長し、純粋なゴールゲッター型フォワードが重宝された時期と重なる。現代サッカーでより多くの役割をこなすフォワードが求められる中、モハメド・サラーがこの歴史的な顔ぶれに割って入っているのは、彼の傑出した能力を改めて示している。
エルリング・ハーランドはモハメド・サラーの開幕戦記録を追う存在として言及されているが、単純計算でも現在5ゴール差があり、シーズンに1試合しかない開幕戦でこの差を縮めるには相当の年数が必要だ。記録が塗り替えられる日が来るとすれば、それはまだ遠い未来の話かもしれない。
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