2026-27シーズンに向けたプレシーズンが本格化する中、マンチェスター・ユナイテッドの話題が尽きない。マイケル・キャリック監督体制2年目を迎えるレッドデビルズは、ノルウェーでのプレシーズンツアーを経て戦力整備を急ぐ一方、複数の移籍ターゲットへのアプローチも活発化している。リサンドロ・マルティネスの負傷状況やシャビ・チャウアメニへの入札など、注目トピックが重なる今こそ、ユナイテッドの現状を整理する。
プレシーズンツアー:ローゼンボルク戦での若手台頭

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見どころ: 2026年7月24日に行われたローゼンボルク戦では、マンUのフリンジプレーヤーや若手選手が印象的なパフォーマンスを披露し、キャリック監督体制下でのシーズンスタートを勢いよく飾った。
90minの報道によると、マンUはこのプレシーズンフレンドリーでの勝利を通じて、今シーズン「ブレイクアウトシーズンを狙う8人の若手選手」のポテンシャルが浮き彫りになったという。また、プレシーズン期間中に注目すべき「7人の選手」も特集されており、キャリック監督が主力選手の状態確認と若手の発掘を同時進行で進めていることがうかがえる。(90min/SI)
なお、マンUは2024年のローゼンボルク戦では敗北を喫しており、今回の勝利はリベンジとなった形だ。プレシーズンは北欧ツアーとして組まれており、これ以降も複数の強化試合が予定されている。
注目の対決: キャリック監督にとってのプレシーズン最大のテーマは、主力と控えの差をどれだけ縮められるか。JJガブリエルに関しては「歴史に名を刻む可能性」と大きな期待を込めた記事も掲載されており、この選手のシーズン序盤のパフォーマンスは特に注目に値する。
移籍市場:チャウアメニ入札とマルティネス負傷問題
マンUが今夏の移籍市場で最も活発に動いているのはミッドフィールダー補強の領域だ。90minの見出しによると、クラブはすでにレアル・マドリードのオーレリアン・チャウアメニへの入札を行ったと報じられている。また、ロドリがレアル・マドリードに狙われている状況を「マンUが恩恵を受ける可能性」として分析する記事も掲載されており、中盤補強への意欲は明確だ。(90min/SI)
一方で懸念材料もある。リサンドロ・マルティネスの負傷については「進捗状況と潜在的な復帰時期」を報じる記事が掲載されており、守備の要が万全の状態でないことが示唆されている。マルティネスはここ数シーズン怪我に悩まされており、2026-27シーズン開幕前に完全復帰できるかどうかはチームの守備安定に直結する重要課題だ。
さらに、ブルーノ・フェルナンデスがマンUを離れることを検討しているという移籍噂も浮上しており、クラブ側は攻撃の司令塔の去就についても対応を迫られている可能性がある。(90min/SI)
ラファエル・レオン獲得に関しても「サプライズ声明の後に移籍ブースト」と題した記事が掲載されており、マンUのウィングポジション強化への意欲が伝わってくる。また、マヌ・コネ獲得では「今やるか、もうチャンスはない」という段階に近づいているとも報じられており、複数のポジションで同時並行の交渉が進んでいる模様だ。
戦術的考察
マイケル・キャリック監督体制下でのマンUが抱える最大の課題は、中盤のバランスだ。90minの記事では「マンUはここまで優れたパサーを獲得してきたが、ボールを奪う選手が必要」と明確に指摘されており、これはチームの構造的弱点を正確に表している。
チャウアメニやマヌ・コネへのアプローチはこの文脈で理解すべきだ。どちらもデュエルに強く、ボール奪取に優れたタイプであり、ブルーノ・フェルナンデスや創造的なミッドフィールダーたちの後方カバーを担う役割が想定される。もしブルーノが退団するようであれば、攻撃面でのクリエイティビティを補完するタイプの選手も必要になり、補強戦略は一層複雑になる。
守備面ではマルティネスの不在が4バックの安定性を損なうリスクがある。マッティース・デ・リフトやハリー・マグワイアが控えるとはいえ、マルティネスが持つ対人の強さと攻撃的なビルドアップ参加能力は代替が難しい。プレシーズン中にセンターバックの組み合わせをどう整えるかが、シーズン開幕に向けた重要なテストケースとなる。
ロドリが今夏レアル・マドリードに移籍した場合、マンCが中盤を再構築する過程でリーグ全体のパワーバランスが変化する可能性もある。マンUにとっては「ライバルの弱体化という形でのアドバンテージ」として作用する可能性も否定できない。
数字で読む
ソースから確認できる具体的な数字としては、マンUがリーグ16位に位置していることが挙げられる(ESPNのスクワッドページ記載)。前シーズンの低迷を示すこの順位からの巻き返しが、今夏の積極補強の背景にある。
スクワッドの構成を見ると、GKにはアルタイ・バインドゥル(28歳)、カール・ダーロウ(35歳)、トム・ヒートン(40歳)らが名を連ね、アウトフィールドにはディオゴ・ダロト(27歳)、ノウサイル・マズラウイ(28歳)、マッティース・デ・リフト(26歳)などが確認できる。複数のポジションで高齢化や層の薄さが見られる一方、18歳のダニエル・アーマーや22歳のラデク・ヴィテクといった若手も存在し、世代交代の過渡期にあることがわかる。
プレシーズンのローゼンボルク戦での勝利は、前回2024年の同カードでの敗戦を反転させたものであり、チームの成長度合いを測る一つのバロメーターとなっている。
編集部の見解
キャリック監督2年目のマンUが直面している最大の問題は、補強の優先順位の多さと資金の有限性の乖離だ。中盤のボール奪取役、左CBの代替またはマルティネスの完全復帰、そしてブルーノ退団となればさらに攻撃の核——これだけの課題を一夏で解決するのは現実的ではない。
チャウアメニ獲得を優先するべきだ。パサー型の選手はすでに複数いる中で、デュエルで勝てるアンカータイプの不在は試合が膠着した際の「詰み」に直結する。コネへの交渉が「今やるか、もうチャンスはない」という段階にあるなら、チャウアメニへの複数ターゲット戦略と組み合わせて、いずれか一人を必ず確保しなければならない。
ブルーノ・フェルナンデスの去就については、退団を阻止する交渉力を試されている。前シーズンの低迷の中でもフェルナンデスが果たした役割は代替不可能に近い。もし退団が現実となれば、マンUの攻撃は一段と不安定になる。開幕前にこの件を解決することが、キャリック体制存続の観点からも急務だ。
今後の注目点
夏の移籍ウィンドウは2026年8月末に締め切られる。マンUにとって残り1か月程度でいくつかの重要な局面がある。
まず、チャウアメニ交渉の結果が近く明らかになるだろう。レアル・マドリードが選手を手放す意思があるかどうかが最初の関門となる。次に、マルティネスの状態が開幕に間に合うかどうかは医療チームの評価次第だが、8月初旬の親善試合でのプレーを見れば見通しがわかる。
プレシーズンの次の山場は、より格上のクラブとのフレンドリーマッチだ。ローゼンボルク戦では若手が輝いたが、プレミアリーグ上位相当の相手との試合で主力陣がどれだけ連動できるかが真の試金石となる。
また、ブルーノ・フェルナンデスの動向は8月末まで続く可能性があり、移籍市場全体の最大の注目点の一つとなる。マンUが彼を引き留めるのか、売却益を活用して複数補強に回すのか——この選択がクラブの今後2〜3年の方向性を決定づける可能性がある。
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