マーカス・ラッシュフォードのマンチェスター・ユナイテッド残留問題が、移籍ウィンドウ終盤を迎えたいま最大の焦点となっている。アーセナルがガブリエウ・マルティネスをサウジアラビアのアル・ヒラルへ売却した後、その後継候補としてラッシュフォードの名が取り沙汰されているほか、フェネルバフチェも動きを見せているという報道もある。ミカエル・キャリック監督のもとで復帰を果たしたラッシュフォードは、今後どの道を歩むのか。最新の情報を整理する。
ラッシュフォードの現状——キャリック体制での再スタート
ラッシュフォードはアストン・ビラとバルセロナへのローン期間を経て、今季マンチェスター・ユナイテッドに帰還した。ルベン・アモリム前政権下では事実上の戦力外とみなされていたが、正式監督に就任したキャリックはこの元エースを再統合する姿勢を示している。
開幕節のハル・シティ戦では途中出場を果たし、戦力としての準備が整いつつあることを示した。ファブリツィオ・ロマーノは「ユナイテッド内部の感触として、彼が残留する可能性が高まっている」と報じており(football365.com)、BBCスポーツのサイモン・ストーン記者も「移籍ウィンドウの終盤に予期せぬ展開がない限り、ラッシュフォードの未来はユナイテッドにある」と伝えている。
それでもフェネルバフチェが正式なオファーを検討しているという情報も飛び込んでおり、ウィンドウ閉幕まで状況は流動的だ。
アーセナルの関心——£55m移籍後の補強候補に
アーセナルはマルティネスをアル・ヒラルへ£55mで売却した後、その穴を埋める選手を模索しているとされ、ラッシュフォードの名が候補として浮上している(football365.com)。ただし、これはあくまで「可能性は排除されていない」という段階の話であり、具体的な交渉が進んでいるという確証はソースからは確認できない。
アーセナルにとっては、強豪クラブへの売却がユナイテッドとの関係に影響する可能性もあるが、ミケル・アルテタ監督が前線のオプション拡充を急いでいるのは事実だ。移籍ウィンドウ終盤のサプライズ成立はプレミアリーグでは珍しくなく、引き続き注目が必要だ。
ユナイテッドの今夏の補強動向——ティーレマンスとアンドレイ・サントス
ラッシュフォード問題と並行し、マンチェスター・ユナイテッドは今夏、ユーリ・ティーレマンスとアンドレイ・サントスを獲得している。ティーレマンスの加入についてはイングランドの元代表選手ファラ・ウィリアムズが高く評価しており、「ティーレマンスは大きな補強であり、ユナイテッドにとって素晴らしい選手だ」とf365に語っている(football365.com)。
バックアップGKとしてフリーエージェントのカール・ダーロウも加入しており、静かながら実のある補強が進んでいる。
戦術的考察
ラッシュフォードがユナイテッドに残留した場合、キャリック体制においてどのような役割を果たすかが問われる。アモリム政権下での3バックシステムでは機能不全に陥っていたラッシュフォードだが、キャリックがどのシステムを採用するかは現時点のソースからは詳細が確認できない。ただし、ティーレマンスやサントスといった中盤の整備が進んでいることを踏まえると、前線の選手がよりクリエイティブな役割を担える環境が整いつつあると考えられる。
ラッシュフォードはスペースへの飛び出しと縦への速さに特長があり、幅を使ったカウンターや前への推進力を活かしたシステムで最も輝くプロフィールを持つ。バルセロナとビラでのローン経験を経て戦術的な適応力が高まっているとすれば、攻撃の軸として復活する絵は描きやすい。一方、アーセナルがラッシュフォードを獲得した場合、アルテタの志向する高いポジショナルなプレーにどこまでフィットできるかは未知数だ。
数字で読む
ソースからは以下の数字が確認できる。
- アーセナルによるガブリエウ・マルティネス売却額:£55m
- アーセナルが当初検討していたとされる選手の移籍金相場:£60m(ソース見出し記載)
- アンドレイ・サントスの移籍金:£50m(一部で物議を醸した水準)
- ラッシュフォードが先シーズン末からローンを経験したクラブ:アストン・ビラ、バルセロナ(過去18カ月)
サントスへの£50mという投資額はウィリアムズも「物議を醸した」と認めるほど高評価を受けていないが、ウィリアムズ本人はその将来性を買っている。ティーレマンス、サントス、ダーロウ、そしてラッシュフォードの再統合という布陣で、ユナイテッドがどの程度の競争力を持てるかが今季の試金石となる。
編集部の見解
ラッシュフォードはユナイテッドに残るべきだ。バルセロナとビラでのローン生活は、本人にとって重要なリセットの機会だったはずで、オールド・トラッフォードに戻ってきた今こそ真価を問われる正念場だ。アモリム体制の混乱はラッシュフォードだけの問題ではなく、監督の戦術と選手の特性が根本的に合っていなかった側面が強い。キャリックという指導者は選手の心理的なケアに長けており、コビー・メイヌーを再生させた実績がある。同じ手腕がラッシュフォードにも発揮される可能性は十分にある。
アーセナルへの移籍は読者の目には刺激的な見出しに映るかもしれないが、現状はあくまで「可能性が排除されていない」という段階に過ぎない。ユナイテッドが本気で手放したいならば、すでに交渉が具体化しているはずだ。ファブリツィオ・ロマーノが「残留の可能性が高まっている」と伝え、BBCのストーンも同様の見立てを示しているいま、今季のラッシュフォードはユナイテッドの赤いシャツで戦う公算が高い。
今後の注目点
移籍ウィンドウの閉幕まで残り日数が少ないなか、最も重要な焦点はラッシュフォードの最終的な去就だ。フェネルバフチェが正式オファーを提出するか否か、アーセナルが本格的なアプローチに踏み切るかどうかがウィンドウ終盤の最大の見どころとなる。
ユナイテッドにとっては、ラッシュフォードの残留が決まれば前線の厚みが増し、ティーレマンスやサントスとの連携構築にも時間を割ける。次節の試合での先発起用があるか、あるいは途中出場が続くかという出場機会の与え方も、クラブの意図を読む上での重要な指標となる。アーセナルについても、マルティネス売却後の前線補強が完了するかどうか、ウィンドウ閉幕直前の動きから目が離せない。
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