移籍期限(火曜日)まで残りわずかとなった今、トッテナムの補強活動が最終局面を迎えている。ロベルト・デ・ゼルビ監督はすでに今夏のウィンドウに「期待以上」と語るほど満足しながらも、さらなる上積みを求めてクラブ首脳陣と直接交渉。コーディ・ガクポやフォラリン・バロガンをはじめ、複数のターゲット名が浮上するなか、スパーズファンにとって目の離せない48時間が始まった。
デ・ゼルビ、オーナーと夕食会——「もう1人できる」

Daniel (photos · photo sets) / Wikimedia Commons (CC BY 2.0)
デ・ゼルビ監督は移籍期限を前に、クラブオーナー、CEO・ヴィナイ・ヴェンカテシャム、スポーツディレクター・ヨハン・ランゲ、そして自らのアシスタント、エンリコ・ヴェントゥレッリとともに夕食会を開催。補強方針について突っ込んだ議論を行った。
「こんなマーケットになるとは思っていなかった。今の選手層には非常に満足しているし、当初の期待を上回った。ただ、特定のポジションでもう1人追加できると思う」と監督は語った。
また、オマル・マルムーシュがマンチェスター・シティからローンで加入したことも明かし、ニューカッスル戦(土曜日のホームゲーム)からの起用を示唆。一方で選手の退団可能性にも言及し、ミッドフィールダーのパペ・サールを「最終日に何が起きるか見てみよう」と名指ししている。
「初めから全員に明確に話してきた。最初にきちんと話せば、サプライズは起きない。去りたい選手は去った。まだ待っている選手もいるかもしれない」(The Guardian)
コーディ・ガクポ移籍浮上——リバプールとの交渉に注目

Tavily Search
今夏のスパーズ補強戦線で最も注目を集めているのが、リバプールのコーディ・ガクポだ。ESPNは「one step away(あと一歩)」と報じており、関心の高さが伝わる。スカイ・スポーツも、ガクポはスパーズが3人の新たなアタッカー獲得に向けて検討している候補のひとりと報道している。
ただし現時点では交渉中・関心の段階であり、移籍が確定したとする公式発表はない。ガクポがホワイト・ハート・レーンにやってくるかどうかは、残り時間での交渉次第だ。
フォラリン・バロガン、スパーズ加入の可能性は?
ガーディアンは、モナコのフォワード・フォラリン・バロガンの代理人がデ・ゼルビのスパーズに打診していると報じた。バロガンはワールドカップで存在感を示した選手として注目が高まっており、得点力不足が懸念されるスパーズには魅力的なオプションだ。
ただし「代理人が打診した」という段階であり、クラブ間で合意に至ったという情報はない。バロガンはアーセナルでキャリアをスタートさせた選手であり、ライバルクラブ出身という点も話題性を高めている。(The Guardian)
その他の補強候補——サビニョ、マルムーシュ、ニコラス・ジャクソン
スカイ・スポーツの報道によれば、スパーズが3人のアタッカー獲得を目指す中で検討されてきた候補にはサビニョ、オマル・マルムーシュ、ペドロ・ネト、ニコラス・ジャクソンなどが含まれていた。このうちマルムーシュはマンチェスター・シティからローンで合意済みとデ・ゼルビ監督も言及しており、土曜日の試合からチームに合流する見通しだ。
ニコラス・ジャクソンはデ・ゼルビが関心を持つとガーディアンが伝えたが、「入札はなされていない」と明記されており、交渉はあくまで関心の段階にとどまっている。
マナー・ソロモンの去就も流動的で、ウェストハムに近い状態だったところにハル・シティが参入したとの報道もある。(The Guardian)
戦術的考察
ロベルト・デ・ゼルビが採用する攻撃的プレッシングと流動的なアタッキングフットボールにおいて、前線の多様性は絶対条件だ。監督が求める「特定のポジション」が何かをソースは明言していないが、複数名がウィングやFWポジションで取り沙汰されていることから、フロントラインの再整備であることは明白だ。
コーディ・ガクポのようなユーティリティ性の高いアタッカー——複数のポジションをこなし、かつプレスの起点にもなれる選手——はデ・ゼルビのシステムに極めてフィットする。デ・ゼルビはブライトン時代から、ポジションを固定せずに相手の守備構造に応じてウィングとセンターフォワードが入れ替わるシステムを用いており、そこに複数の攻撃オプションが必要なのは理にかなっている。
一方、マルムーシュはゴール前での貢献と広い守備エリアカバーを両立できるタイプで、即戦力として最終局面の合流となっても即融合できる可能性がある。パペ・サールの放出が示唆されたことは、ミッドフィールドの刷新よりも前線の底上げに資金を集中させるという戦略的判断の表れだと読むべきだ。
数字で読む
ソースから確認できる具体的な数字は限られているが、構造的な事実として以下が明らかになっている。
- スパーズは今夏のウィンドウでデ・ゼルビ自身が「期待を超えた」と評価する規模の補強を実施済み
- マルムーシュのローン合意はすでに成立し、ニューカッスル戦(移籍期限の数日前)からの合流が確認されている
- 移籍期限は火曜日夜(記事公開は金曜日)であり、実質的に残り約72時間という状況での「最後の1人」交渉
- パペ・サールの退団が有力視されており、放出による財政余力がさらなる補強の現実性を高める
ガクポの市場評価額はソースには明記されていないため、ここでの言及は控える。ただし、欧州トップクラブの主力FWとして相応の移籍金が動く可能性がある取引であることは文脈から明らかだ。
編集部の見解
デ・ゼルビがオーナーと夕食の席で「もう1人」を直談判した事実は、単なるメディア向けのリップサービスではない。これはクラブとしての強化方針に監督の意志が直接反映されているシグナルだ。
スパーズがガクポを獲得できれば、今夏の補強は質・量ともにプレミアリーグ上位を狙える陣容に近づく。ガクポはリバプールで欧州レベルの経験を積んでおり、デ・ゼルビの求める強度と技術を兼ね備えたプロフィールを持つ。移籍が成立すれば、スパーズは今季のダークホース候補として本格的に名乗りを上げることになる。
一方でバロガンは「代理人が打診」という段階に過ぎず、クラブが乗り気かどうかも定かではない。限られた時間の中で複数の交渉を同時進行させるリスクは高く、最終的に1人も追加できないシナリオも排除できない。期限前夜の駆け込み交渉が成功するかどうかは、クラブ首脳の決断力にかかっている。
今後の注目点
最大の注目点は移籍期限(火曜日夜)にコーディ・ガクポの移籍が成立するかどうかだ。「あと一歩」と報じられた段階から、残り時間でリバプールとの間に合意が生まれるか、あるいは交渉が決裂して他の候補へ舵を切るのかが焦点となる。
同時に、パペ・サールの退団処理も並行して進む可能性が高い。サールの売却が動けば、そこで生まれる資金がガクポ以外の選手獲得に充てられる可能性もある。
また、マルムーシュが土曜日のニューカッスル戦でどれだけ機能するかも重要な指標だ。ローンでの加入という性格上、本人のパフォーマンスが義務的買取条項の発動に影響しうる。デ・ゼルビの「今夏の補強は期待以上」という評価が本物かどうかは、開幕から数節のリーグ戦で試されることになる。
情報源
- Transfer rumors, news: Gakpo ‘one step away’ from Spurs switch – ESPN
- Roberto De Zerbi hints at new blockbuster Tottenham transfer – ESPN
- Tottenham transfer news: Spurs considering Cody Gakpo, Savinho, Omar Marmoush and Pedro Neto in search for three new forwards – Sky Sports
- Football transfer rumours: Folarin Balogun to Spurs? Pedro Neto to Manchester City? – The Guardian
- De Zerbi wants one more signing for Tottenham before transfer deadline – The Guardian
- Tottenham transfer news, rumours and gossip: Live updates – Sky Sports
