2026年夏の移籍市場で、ASローマがFCポルトの若き攻撃的MFロドリゴ・モラの獲得に向けて正式オファーを提出したことが明らかになった。移籍市場の信頼性で定評のあるファブリツィオ・ロマーノがこの動きを報じており、ローマが本腰を入れて交渉に乗り出している。ポルト側は提示額以上を要求しており、両クラブ間の溝を埋めるための交渉が続いている状況だ。市場価値3800万ユーロと評価される19歳のポルトガル人アタッカーをめぐる争奪戦の行方に注目が集まる。
ASローマ vs FCポルト:ロドリゴ・モラ争奪戦の現状

TheSportsDB / Rodrigo Mora
交渉の焦点:提示額と要求額のギャップ解消
選手プロフィール:19歳(2007年5月5日生)のポルトガル人攻撃的MF、身長168cm
エージェント:ジェスティフーテ(クリスティアーノ・ロナウドらを擁する著名事務所)
ファブリツィオ・ロマーノの報告によれば、ASローマはFCポルトに対してロドリゴ・モラの移籍金として2500万ユーロの正式オファーを提出した。しかしポルト側は当初から高額の移籍金を要求しており、現時点では両者の合意には至っていない。交渉は継続中であり、移籍が成立するかどうかはまだ不透明な状況だ。
ロドリゴ・モラはTransfermarktによれば市場価値3800万ユーロと評価されており(2026年5月28日時点)、ポルトとの契約は2030年6月30日まで残っている。長期契約が残っている点も、ポルトが強気な交渉姿勢を崩さない要因の一つだ。
2025/26シーズンのスタッツを見ると、全44試合に出場(プレー時間1860分)し、5ゴール2アシストを記録。ポルトガル・リーグ(リガ・ポルトガル)では28試合に出場して1ゴール1アシスト、UEFAヨーロッパリーグでは9試合で3ゴール1アシストと、欧州の舞台でより存在感を発揮した。エージェントがジェスティフーテであることも、この移籍案件に独特の複雑さをもたらしている。(Transfermarkt)
戦術的考察

TheSportsDB / Vanessa Porto
ロドリゴ・モラはポジション上「攻撃的MF」に分類されるが、身長168cmという小柄な体型から想像できるように、スピードと技巧を武器に狭いスペースを抜け出すタイプのプレーヤーだ。2025/26シーズンのELでは9試合で3ゴールを記録しており、欧州の高いインテンシティの舞台でも確実に結果を出している。
ASローマがこの選手に関心を示す背景には、セリエAで求められる技術的に洗練された中盤から前線のつなぎ役のニーズがあると考えられる。攻撃的MFとして2列目からゴールに絡む動きは、ローマの攻撃に流動性をもたらすと見られる。
エージェントがジェスティフーテという点は移籍交渉の変数として重要だ。同事務所はその交渉力の強さで知られており、選手の市場評価を最大限に引き出す動きに出ることが予想される。ポルトが2030年までの長期契約を盾に高額移籍金を要求している中で、ローマが提示した2500万ユーロとポルトの要求額の差をどう埋めるかが、この交渉の最大の焦点だ。
数字で読む
| 項目 | 数値 |
|—|—|
| ローマの正式オファー | 2500万ユーロ |
| Transfermarkt市場価値 | 3800万ユーロ(2026年5月28日時点)|
| 選手の年齢 | 19歳(2007年5月5日生)|
| ポルトとの契約残年数 | 約4年(2030年6月30日まで)|
| 2025/26シーズン総出場試合数 | 44試合(1860分)|
| 2025/26シーズン総得点 | 5ゴール2アシスト |
| EL2025/26成績 | 9試合・3ゴール・1アシスト |
ローマの提示額2500万ユーロはTransfermarktの市場価値3800万ユーロに対して約34%低い水準だ。ポルトが要求する額は明示されていないが、市場価値との乖離を考えれば、最低でも3500万〜4000万ユーロ前後を想定していると推測するのは自然だ。また、ポルトは2025/26シーズンの移籍収支がマイナス1800万ユーロと報告されており(Transfermarkt)、財政的に大型売却のインセンティブがないわけではないが、ロドリゴ・モラのような若い才能を安売りするつもりはないだろう。
編集部の見解
ローマの2500万ユーロというオファーは誠意のある第一打として評価できるが、現実的に見ればこれでポルトが首を縦に振る可能性は低い。ポルト側には2030年まで続く長期契約という強力な交渉カードがあり、急ぐ理由がない。ジェスティフーテが代理人を務めているという事実も重要で、同事務所は選手の価値を最大化することに長けており、ローマが安値で獲得できる可能性はさらに低くなる。
ローマが本当にモラを欲しいのであれば、最終的な移籍金は3500万ユーロ以上に跳ね上がる可能性が高い。ただ、ローマがそこまで予算を割けるかどうかは別問題だ。19歳という年齢と2030年まで残る契約を考えれば、ポルトは焦る必要が一切ない。市場価値に近い額、もしくはそれ以上を引き出せるまで粘る姿勢を崩さないはずだ。ローマがこの交渉を制するには、追加提示を覚悟するか、あるいは別のターゲットに切り替えるかという決断を迫られるだろう。
今後の注目点
最大の焦点は、ローマがオファー額を引き上げるかどうかだ。ヨーロッパの多くのリーグの移籍市場は2026年8月末〜9月初旬にウィンドウが閉じるため、時間的なプレッシャーが今後の交渉を加速させる可能性がある。締め切りが近づくにつれてローマが譲歩する場面が来れば、交渉は一気に動き出すだろう。
また、ローマ以外のクラブがモラに関心を示しているかどうかも注目点だ。競合クラブの存在が確認されれば、ポルトはさらに強気の姿勢を維持できる。逆にローマが唯一の買い手であれば、時間をかけた交渉の末に双方が歩み寄る余地も生まれるかもしれない。ジェスティフーテが選手の意向をどこまでコントロールするかという側面も、移籍の行方を左右する重要な変数となる。
情報源
- Rodrigo Mora – Stats 25/26 – Transfermarkt
- FC Porto – Detailed squad 25/26 – Transfermarkt