ファブリツィオ・ロマーノが独占スクープを放った。アヤックスが、ヒローナに所属するモロッコ代表MFアッゼディーヌ・ウナヒの獲得に向けて交渉を開始したというのだ。ワールドカップ2026でモロッコ代表として躍動した26歳のボックス・トゥ・ボックスMFが、オランダの名門への電撃移籍を検討中——今夏の移籍市場における最大の驚きの一つとなりつつある。
アヤックス、ウナヒ獲得へ交渉開始

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概要: ファブリツィオ・ロマーノが7月12日に報じた独占情報によると、アヤックスはヒローナのMFアッゼディーヌ・ウナヒ獲得に向けてサプライズ的な動きを見せている。
ロマーノによれば、「アヤックスはヒローナのアッゼディーヌ・ウナヒの獲得に向けて交渉を開始した。モロッコ人MFはアヤックスのトップターゲットとして認識されており、現在交渉が進行中だ」とのこと。ウナヒはヒローナに2500万ユーロのリリース条項を持っており、アヤックスはその金額をわずかに下回る形での交渉を希望している模様だ。
この移籍に最も積極的に動いているのが、アヤックスの新指揮官ミシェルだ。同監督はヒローナ時代にウナヒとともに仕事をした経験があり、アムステルダムでも再び手を組みたいと強く要望しているという。ただし、全当事者間での交渉が続いており、合意に至るかどうかは引き続き不透明な状況だ。(Transfermarkt Forum – Fabrizio Romano source)
一方で、ブライトンも以前からウナヒへの関心を示していたことも報告されている。アフリカフットの情報によると、ブライトンは今夏の移籍期間に向けてウナヒ獲得への具体的な関心を表明しており、複数クラブが争奪戦に参入する可能性がある。
アッゼディーヌ・ウナヒとはどんな選手か

TheSportsDB / Azzedine Ounahi
プロフィール: 2000年4月19日カサブランカ生まれ、26歳のモロッコ代表センターMF
ウナヒはフランスの下部リーグから着実にキャリアを積み上げてきた苦労人だ。アンジェ、マルセイユ、パナシナイコスを経て、2025年8月にヒローナへ加入。契約は2030年6月まで残っている。
2025-26シーズンのラ・リーガでは24試合出場・5得点・3アシストという成績を残した。また、モロッコ代表としては55キャップ・11得点を記録。2026年ワールドカップでもスタメンとして活躍し、カナダ戦(3-0勝利)では2得点を叩き出すなど存在感を示した。フランス戦(準決勝、0-2敗戦)でもスタメン出場を果たし、大舞台での適応力を証明している。(Transfermarkt)
フランス紙L’Équipeは「なぜウナヒはクラブより代表で輝くのか」という問いを立てており、代表での存在感とクラブでのパフォーマンスのギャップが興味深い特徴として語られている。
戦術的考察
ウナヒがアヤックスに加入した場合、その効果はクラブ戦術の根幹に直結する。アヤックスが伝統的に志向する「ポジショナルプレー×縦への速さ」というスタイルにおいて、ウナヒのボックス・トゥ・ボックス型の能力は非常に有効に機能する。
身長182cmと大柄でありながら機動性が高く、得点力も持ち合わせている点が最大の強みだ。ヒローナでのラ・リーガ24試合で5得点という数字は、中盤のMFとしてはかなり高い生産性を示している。アシストも3本あり、フィナルサードへの侵入と経由地としての役割の両方をこなせる。パナシナイコス時代にはUEFAカンファレンスリーグ9試合に出場するなど、欧州カップ戦の経験も積んでいる。
監督ミシェルがヒローナ時代にウナヒと働いた経験を持つというのは極めて重要なポイントだ。戦術的な理解が既に構築されている選手を即戦力として起用できるという優位性は見逃せない。アヤックスが今夏求めているのは、単なる補強要員ではなく、自クラブのスタイルを体現できる中核選手だ。その条件にウナヒは合致している。
数字で読む
ウナヒの現在の市場価値はTransfermarktによると1000万ユーロ(2026年6月5日時点の最終評価)とされている。しかし、ヒローナとの契約に盛り込まれたリリース条項は2500万ユーロであり、市場価値の2.5倍という設定になっている。アヤックスはこの条項をわずかに下回る金額での交渉を希望しており、実際の移籍金がどの水準に落ち着くかが交渉の焦点となる。
ヒローナでの25-26シーズンのスタッツをまとめると:
| 大会 | 試合数 | 得点 | アシスト |
|—|—|—|—|
| ラ・リーガ | 24 | 5 | 3 |
モロッコ代表でのキャリア通算成績は55キャップ・11得点。2026年ワールドカップではグループステージから準決勝まで出場し、カナダ戦の2得点を含む活躍を見せた。国際舞台での実績は確かなものがある。
なお、クラブ別の通算出場数では、アンジェで48試合、マルセイユで44試合、パナシナイコスで37試合を記録しており、コンスタントに出場機会を掴んできた選手であることが分かる。
編集部の見解
この移籍話が成立する可能性は高い。その最大の理由は「監督の要望」という要素だ。アヤックスのミシェル新監督がヒローナ時代の直属の教え子を自らトップターゲットに挙げているという構図は、クラブ側にとって最も動きやすいシナリオだ。監督の意向を無視して補強を進めるクラブはなく、このケースは売り手市場のリリース条項交渉という一点を除けば障壁が少ない。
懸念点はただ一つ、金額だ。2500万ユーロのリリース条項は「市場価値の2.5倍」という観点では割高に映る。しかし、アヤックスが「わずかに下回る金額」での合意を目指しているという点は、むしろ条項の存在が交渉の上限を明確にしている意味で議論をシンプルにしている側面もある。ブライトンも関心を持つ中、アヤックスが監督との絆を武器にウナヒに対して「あなたのためにオファーしている」というメッセージを送れれば、最終的に選手本人が傾く可能性は十分ある。
ヒローナは現在ラ・リーガ2部に降格した状態であり(契約上は2030年まで残っているが)、欧州の舞台を求める選手にとってクラブに残留する動機は弱い。この状況はウナヒ自身の移籍意欲を高める方向に働く。移籍は成立する、というのが私の見立てだ。
今後の注目点
最大の注目ポイントは、アヤックスがリリース条項(2500万ユーロ)に関してヒローナを説得できるかどうかだ。条項を下回る金額での合意にヒローナが応じるかは不透明であり、もし条項の完全行使を求められた場合、アヤックスが予算を積み増せるかが問われる。
また、ブライトンの動向も見逃せない。かつてプレミアリーグのクラブとして注目を集めていた背景があり、選手本人がどのリーグ・どのプロジェクトを選ぶかは最終的に本人次第だ。アヤックスはエールディビジという舞台であっても、UEFAの欧州カップ戦出場を前提としたキャリア設計を提示できるかどうかがポイントになる。
夏の移籍期限(通常8月末)が近づく中、ミシェル監督体制での初陣に間に合わせたいアヤックス側の時間的プレッシャーも交渉に影響を与えるはずだ。この案件の決着は、7月中に一定の方向性が出るとみている。
情報源
- Azzedine Ounahi – Stats 26/27 – Transfermarkt
- Azzedine Ounahi to Brighton & Hove Albion? (Fabrizio Romano source) – Transfermarkt Forum
- Azzedine Ounahi – joueur de football – L’Équipe
- Azzedine Ounahi – Girona Midfielder – ESPN – ESPN