2026-27シーズンに向け、マンチェスター・ユナイテッドのスカッド構成が明らかになってきた。マイケル・キャリック監督の下、プレミアリーグ16位という昨季のリーグ順位から巻き返しを図るユナイテッドは、どのような陣容で新シーズンを戦うのか。ESPNが公開している公式スカッドリストをもとに、各ポジションの現状と課題を整理する。現時点でシーズン開幕前のプレシーズン段階にあり、7月18日にはクラブフレンドリーマッチも予定されている。
マンチェスター・ユナイテッド2026-27スカッド全容
見どころ: キャリック新体制のもとで若手とベテランが融合する陣容。アカデミー出身の若手が複数名スカッドに名を連ねているのが特徴だ。
ゴールキーパー陣: 正GKはアンドレ・オナナ(30歳、カメルーン)。バックアップにはアルタイ・バインドゥル(28歳、トルコ)、ベルギー出身の若手センヌ・ラメンス(23歳)がいる3名体制となっている。
ディフェンダー陣: 右サイドバックにディオゴ・ダロト(27歳、ポルトガル)とヌサイル・マズラウィ(28歳、モロッコ)、センターバックにはマティス・デ・リフト(26歳、オランダ)、ハリー・マグワイア(33歳、イングランド)、リサンドロ・マルティネス(28歳、アルゼンチン)、レニー・ヨロ(20歳、フランス)が名を連ねる。左サイドバックにはルーク・ショー(30歳)が復帰待ちの状況。若手ではハリー・アマス(19歳)、エイデン・ヘブン(19歳)、タイラー・フレドリクソン(21歳)も登録されており、アカデミーからの突き上げが顕著だ。さらにパトリック・ドルグ(21歳、デンマーク)、ディエゴ・レオン(19歳、パラグアイ)もスカッドに含まれている。
(ESPN)
昨シーズンの戦績から見る課題
2025-26シーズン、ユナイテッドはプレミアリーグを16位で終えた。ESPNが掲載する直近の結果を確認すると、ブライトンに0-3で敗れた試合がある一方、ノッティンガム・フォレストに3-2、リバプールに3-2、ブレントフォードに2-1と接戦をものにした試合も複数ある。アーセナル戦では3-2の勝利を収め、マンチェスター・シティにも2-0で勝利するなど、ビッグマッチでの結果は必ずしも悪くない。だが、リーズに1-2で敗れ、ボーンマスとは4-4という乱打戦を演じるなど、守備の安定性に課題が残るシーズンだった。(ESPN)
戦術的考察
マイケル・キャリック監督がどのフォーメーションを採用するかは現時点では確認できないが、スカッドの構成から傾向を読み取ることはできる。センターバックにデ・リフト、マグワイア、マルティネス、ヨロの4名を抱えていることは、3バックと4バックの両方を想定した布陣とも解釈できる。特に若いヨロ(20歳)とベテランのマグワイア(33歳)の組み合わせは、経験と成長の共存という観点で興味深い。
サイドバックの層にも注目したい。ドルグは本来ウィングとしても機能できるユーティリティ性を持ち、前線との連携次第では攻撃の幅を広げる存在になりうる。ヘブン、アマスといった10代のディフェンダーがトップスカッドに名を連ねていることは、キャリックが若手育成を重視している姿勢の表れと見てよいだろう。
ゴールキーパーについては、オナナをナンバーワンとする序列は変わっていない。ただし昨季の守備成績を踏まえると、GKだけの問題ではなくDFラインとの連携強化がより本質的な課題だ。
数字で読む
ソースから確認できる昨シーズンのリーグ順位は16位。直近の試合結果からは、攻守ともに不安定さが読み取れる。ボーンマス戦の4-4、ブライトン戦の0-3といったスコアは守備の脆弱さを示す一方、リバプール戦・ノッティンガム・フォレスト戦・アーセナル戦でいずれも3得点を記録しているのは攻撃力のポテンシャルを示す数字だ。
スカッド年齢面では、ゴールキーパー3名の平均年齢は約27歳、ディフェンダー陣は19歳から33歳まで幅広い。若手(19〜21歳)のディフェンダーが4名いることは、中長期的な世代交代を見据えた構成と読める。7月18日のプレシーズンマッチ(対Wxm)を皮切りに、新シーズンに向けた実戦テストが始まる。
編集部の見解
マイケル・キャリック体制のユナイテッドに求められるのは、まず「安定した守備組織の構築」に尽きる。16位という昨季の順位は、クラブの規模とサポーターの期待を考えれば到底受け入れられないものだ。ボーンマスとの4-4や、ブライトンに3失点を喫するような試合を繰り返すようでは、来季も中位争いに終わる。
スカッドの顔ぶれを見る限り、問題は選手の質にあるのではなく、組織としての機能不全にある。デ・リフト、マルティネス、マグワイアというセンターバック陣はポテンシャルだけなら上位クラブと渡り合えるはず。それでもチームが安定しないとすれば、戦術的な整理と選手間のコミュニケーションの問題だ。キャリック監督は選手として世界最高峰を経験した指導者だが、プレミアリーグのビッグクラブを率いるのは初の挑戦。プレシーズンでどのような戦術的アイデアを植え付けるかが、シーズン序盤の成否を左右する。ユナイテッドのサポーターは今すぐトップ4を求めるかもしれないが、現実的な目標としてまずトップ10フィニッシュを確実なものにする作業が先決だ。
今後の注目点
最も近い日程は7月18日のクラブフレンドリーマッチ(対WXM)だ。プレシーズンのこのゲームでキャリック監督がどのフォーメーションと先発メンバーを選ぶかは、2026-27シーズンの方向性を探る最初の手がかりとなる。特に若手のヘブン、アマス、フレドリクソンらに出場機会が与えられるかどうかを注目したい。
また、夏の移籍ウィンドウがどう動くかもカギを握る。現状のスカッドにはミッドフィールダーの詳細が確認できておらず、中盤の補強があるかどうかが戦力の完成度を大きく左右する。プレミアリーグの移籍期限(デッドラインデー)に向けて、インとアウトの動向を継続的にウォッチする必要がある。さらに、ルーク・ショーのコンディションが開幕に間に合うかどうかも重要な焦点だ。プレシーズンでの実戦出場の有無で、その可否がある程度見えてくるだろう。
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