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オナナ、トラブゾンスポルへ2度目ローン合意——マン・ユナイテッド、今夏5人目の主力放出へ

2026.06.26

マンチェスター・ユナイテッドのGKアンドレ・オナナが、トラブゾンスポルへの2度目のローン移籍に向けて口頭合意に達したことが明らかになった。マイケル・キャリック監督の構想外とされるオナナの処遇は長らく注目を集めてきたが、ここへきて今夏の決断が最終段階を迎えつつある。ユナイテッドが抜本的なスカッド整理を進める中、この動きはクラブの夏の方針を如実に示すものとして読者の関心を集めている。

オナナ、2度目のトラブゾンスポルローン合意

Onana Trabzonspor
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見どころ: 2023年にインテル・ミラノから加入したオナナが、ユナイテッドでのキャリアをわずか数年で事実上終えることになるか。

ファブリツィオ・ロマーノの報告によれば、口頭合意が成立しており、ユナイテッドはトラブゾンスポルからローン料を受け取る方向で最終的な詳細を詰めている段階だという。オナナは今夏、ラスムス・ラスムス・ホイルンドド、カゼミーロ、ジェイドン・サンチョ、タイレル・マラシアに続く今夏5人目の主力級の退団者となる見込みだ(Evening Standard)。

ユナイテッドは当初、オナナを2028年まで契約を残す選手として売却も視野に入れていた。しかしトラブゾンスポルがローン延長を望んでいる背景には、同クラブの財務上の事情がある。トラブゾンスポル会長エルトゥールル・ドアンは「オナナと毎日話している。財政的な問題はない。必要な犠牲を払う。もし交渉が難航するなら同程度の質のGKを探す」と発言しており、恒久的な移籍への強い意欲を示しつつも、交渉決裂へのリスクヘッジも忘れていない(Evening Standard)。

今回のローンは最初のものとは異なり、ローン料が発生する点が特徴だ。また、オナナの契約にはユナイテッドがチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合に給与が上昇する条項が含まれており、交渉をより複雑にしてきた要因の一つとされている。

オナナ自身は今季のトラブゾンスポルでの経験が評価されており、リーグ戦29試合に出場。クラブをスュペル・リグ3位、ヨーロッパリーグ予選プレーオフ圏へ導いた。一方、ユナイテッドではセネ・ラメンスがレギュラーの座を確立しており、アルタイ・バイユンドゥル、トム・ヒートンも在籍するGK陣にオナナの居場所はない(BBC Sport)。

ユナイテッドのGK体制:ラメンスが序列トップに

昨夏のデッドラインデーにロイヤル・アントワープから加入したベルギー代表GKセネ・ラメンスは、10月にチームの主戦力となり以降安定したパフォーマンスを見せている。一方のバイユンドゥルには、ベシクタシュが獲得を検討しているとの報道もあり、ユナイテッドとしては夏の移籍市場でサブGKの補強が必要になる可能性もある(Evening Standard)。

トム・ヒートンは新たに1年契約を延長したことが報告されており、現時点での4番手として在籍継続が決まっている。

戦術的考察

キャリック体制のユナイテッドにとって、オナナの処遇はGKポジションの哲学的転換を象徴している。オナナが加入した当初のコンセプトは、エリック・テン・ハグが構想した「ビルドアップに関与できる現代型GK」だった。しかし、そのコンセプトは実際のピッチ上でことごとく空回りした。ミスが重なり、プレミアリーグでの定位置を失った後は、カラバオカップのグリムズビー戦での敗戦という屈辱的な1試合しかユナイテッドでの出場機会がなかった。

ラメンスが台頭した現在、ユナイテッドのGKに求めるプロフィールが変化したことは明らかだ。ラメンスは高さと安定性を武器とし、チームが組み立てを重視する場面でのリスク管理を優先する型のGKだ。オナナが持つボールを扱う技術やフィードの精度は評価されるべき資質だが、ユナイテッドの現行システムとの適合性という観点では、ラメンスが上回ったと言わざるを得ない。

また、トラブゾンスポルでの2シーズン目を前提にした場合、オナナにとってもこのローンは決して悪い選択ではない。トルコ・スュペル・リグでレギュラー出場を積み重ねることで、パーマネント移籍に向けた市場価値の維持・向上が期待できる。オナナ自身がユナイテッドへの復帰を計画していると報じられていた(BBC Sport)が、クラブが口頭合意に達した今、現実的な選択肢が出そろいつつある。

数字で読む

ユナイテッドがオナナを2023年に獲得した際の移籍金は、BBCによれば£47.2m(ガーディアンによれば初期費用€51m+最大€4mのアドオン)。同クラブが今夏のローンでトラブゾンスポルから受け取るローン料の金額は現時点で公表されていない。

トラブゾンスポルでの今季(2025-26)のスタッツとして確認できるのは、スュペル・リグ29試合出場、チームの3位フィニッシュへの貢献だ。ユナイテッドでの出場は今季わずか1試合(カラバオカップ対グリムズビー戦)に留まっており、事実上の非戦力として扱われていたことが数字からも浮かび上がる。

一方、ラメンスはアントワープから€21m+アドオンで加入し、10月からレギュラーの地位を確立。2025-26シーズン開幕時点のGK序列——バイユンドゥル→ラメンス昇格→オナナ退場という流れ——は、ユナイテッドが1億円規模の投資の失敗を認め、迅速にギアシフトしたことを示している。

オナナは今シーズン、トルコカップ決勝(対コニャスポル戦)にも出場する見込みであり、ローン期間中の実績は次の移籍交渉に直結する。

編集部の見解

このローン合意は、ユナイテッドにとって唯一合理的な結論だ。永久移籍を求めてもトラブゾンスポルの予算では高騰したオナナの給与をまかなえず、かといってオナナをラメンス・バイユンドゥルに次ぐ3番手GKとして飼い殺しにすることは給与コストの無駄遣いに他ならない。ローン料を取りながら選手に出場機会を与え、来夏に改めて永久売却を狙うという二段構えの戦略は現実的だ。

ただし、キャリックはここで満足すべきでない。バイユンドゥルがベシクタシュに移籍した場合、ラメンスの次に控えるのがヒートンと経験の浅いアカデミー選手だけでは脆弱すぎる。信頼性の高いバックアップGKの補強は、今夏の優先事項の一つとして明確に位置づけるべきだ。それをせずに新シーズンに入れば、ラメンスが一度でも長期的な離脱を強いられた際に深刻なリスクにさらされる。

今後の注目点

最も直近の焦点は、オナナのローン移籍に関する正式発表のタイミングだ。ファブリツィオ・ロマーノが「細部を詰めている段階」と報告しており、今後数日中に公式発表が出る可能性が高い。

また、バイユンドゥルのベシクタシュ移籍報道が具体化するかどうかも注目だ。これが成立した場合、キャリックはラメンスのバックアップを確保する義務が生じる。夏の移籍ウィンドウは7月18日のレキサム戦(ヘルシンキ)を前後して本格化する見込みで、GK補強に関するユナイテッドの動きは今後2〜3週間が山場となる。

さらに、今回のオナナ放出と並行して進むマテウス・フェルナンデス(ウェスト・ハム)の獲得交渉も引き続き要注目だ。個人合意は成立したとされるが、ウェスト・ハムが要求する£80mという移籍金でユナイテッドが合意できるかどうかが、今夏の補強方針を左右する最大の懸案事項だ。中盤の刷新とGK陣の整備を同時に進めるキャリック体制の手腕が、この夏で真価を問われる。


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編集部 Editorial

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編集長 · 戦術担当