フランス・リーグ1に在籍するオリンピック・マルセイユが、複数のポジションで補強候補を物色していることが明らかになっている。Transfermarktが集約した情報によると、攻撃的MFからGKまで12名の名前が噂に上っており、その顔ぶれはプレミアリーグ勢やブンデスリーガのクラブに所属する選手まで多岐にわたる。現在リーグ1で17位に位置するマルセイユにとって、今後の補強動向は残留争いを左右しかねない重大な課題だ。
マルセイユの補強候補リスト全容

Werner100359 / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)
直近の噂: 最も最新の報告は攻撃的MFのイアニス・ハギ(27歳、アラニャスポル所属)で、市場価値は180万ユーロとされる。
注目の多ポジション補強: DF・MF・FW・GKと幅広いポジションに候補が散在しており、クラブの現状を反映した大規模な陣容刷新の可能性が示唆される。
Transfermarktに登録された噂情報によれば、マルセイユが関心を持つとされる選手は以下の通りだ(いずれも未確定の噂段階)。
守備陣の候補
右SBの候補としてサエル・クンベディ(21歳、VfLウォルフスブルク)の名前が浮上している。市場価値は1200万ユーロと評価されており、若さと将来性が魅力とされる選手だ。同じく右SBのジョー・スカリー(23歳、ボルシア・メンヒェングラートバッハ)も候補の一人として挙がる。
CBポジションでは、トシン・アダラビオヨ(29歳、トッテナム)とレオ・レアルペ(25歳、FCファマリカン)の2名が候補とされる。アダラビオヨの市場価値は1600万ユーロ、レアルペは500万ユーロと評価されている。
GKにはマティウ・エポロ(21歳、スタンダール・リエージュ)が候補として挙がっており、市場価値は800万ユーロとされる。
中盤の候補
守備的MFのソングトゥ・マガッサ(22歳、ウエストハム)が注目を集めている。市場価値は1500万ユーロと評価される一方、ヒシャム・ブダウイ(27歳、OGCニース)も中盤の候補として名前が挙がっており、こちらは1200万ユーロの評価を受けている。同じ守備的MFのポジションでは、サンティアゴ・エッゼ(24歳、オリンピアコス)も候補リストに含まれ、市場価値は1400万ユーロとされる。
攻撃陣の候補
ウィンガーとしてブライトンのザドック・ヨハンナ(19歳)の名前が浮上しており、市場価値は1800万ユーロと噂の中では最高額クラスの評価を受けている。FW候補としては、カール・トコ・エカンビ(34歳、ウム・モハメド・サラールSC)、タワンダ・マスワンヒセ(23歳、マザーウェルFC)、ジュリアン・ホール(18歳、レッドブル・ニューヨーク)の3名が挙げられている。
戦術的考察

ES Koléa – Page Facebook officielle / Wikimedia Commons (CC0)
現在リーグ1の17位と苦しい状況にあるマルセイユにとって、この補強リストが示す課題は明確だ。まず守備面では複数の右SB候補が名前を連ねており、この位置での補強が急務と見られていることがうかがえる。クンベディ(21歳)とスカリー(23歳)はいずれも若い選手であり、即戦力というよりも中長期的な投資という性格が強い。
中盤では守備的MFを3名も候補として挙げている点が特徴的だ。マガッサ、ブダウイ、エッゼとタイプの異なる選手が候補に並んでおり、クラブとしてボールを奪えるフィジカルの強い中盤を求めていることが見て取れる。特にマガッサはプレミアリーグのウエストハムに所属しており、高強度リーグで揉まれた経験値を備える。
攻撃面では19歳のヨハンナ(ブライトン所属)が市場価値1800万ユーロと最高額評価を受けており、将来的な主力として白羽の矢が立てられているとも読める。一方、トコ・エカンビは34歳とキャリア終盤に差し掛かっており、即戦力の経験者として短期的なソリューションを担う役割が期待されている可能性がある。GKのエポロ(21歳)も候補に挙がっており、守門将ポジションの刷新も視野に入れていることが分かる。
数字で読む
Transfermarktのデータによれば、マルセイユの現在のスクワッドの総市場価値は1億8880万ユーロ。今シーズンの移籍収支は+4990万ユーロと、売却で利益を出している状況だ。
噂に上がっている候補の市場価値を合計すると、仮にすべて獲得しようとすれば1億ユーロを大きく超える規模になる。現実的には数名の選手に絞った補強となるはずだが、優先度の高いポジションを推察するうえで市場価値の数字は参考になる。
1800万ユーロのヨハンナ、1600万ユーロのアダラビオヨ、1500万ユーロのマガッサが上位3名を占めており、この3ポジション(右ウィング・CB・守備的MF)がマルセイユの補強の核心とも言えるだろう。平均年齢27.2歳という現スクワッドの数字を踏まえると、若手(ヨハンナ19歳、エポロ21歳、クンベディ21歳)の積極的な獲得は将来性を見据えたプランであることが読み取れる。
編集部の見解
リーグ117位という現実は、マルセイユが今シーズンを戦い抜くうえで補強は不可欠であることを示している。しかし、この噂リストに並ぶ12名を見ると、明確な補強ターゲットが絞り込めていない印象を受ける。守備的MFを3名、右SBを2名、FWを3名と同じポジションに複数の候補が並んでいるのは、クラブの補強戦略がまだ固まっていないことを示す可能性が高い。
とりわけ注目すべきはブライトンのヨハンナだ。19歳で市場価値1800万ユーロという評価は、リストの中で突出して高く、かつ最も若い。ブライトンのファビアン・ヒュルゼラー監督のもとで出番を得られていない状況があるとすれば、レンタルという形で現実味が出てくる。マルセイユとしては買い取りオプション付きローンが理想的な落としどころになるはずだ。
一方で、34歳のトコ・エカンビや36歳のスマリング(別報道)に代表されるようなキャリア終盤の選手への接触は長期的な解決策にならない。クラブが本当に浮上を目指すのであれば、若手と即戦力をバランスよく組み合わせた補強に踏み切るべきだ。噂段階から実際の交渉に移行するスピード感が問われる。
今後の注目点
最も直近に情報が更新されたのはハギに関する噂であり、今後数週間でマルセイユが正式にアプローチに動くかどうかが最初の焦点となる。また、ウエストハムのマガッサは1500万ユーロの市場価値を持つ選手であり、プレミアリーグ勢との争奪戦に発展する可能性も排除できない。
リーグ1の冬の移籍ウィンドウが開く前に、マルセイユがリーグ順位を改善できるかどうかも補強の方向性を左右する。降格争いが現実になれば大型投資は難しくなり、逆に成績が回復すれば高額選手の獲得にも踏み切りやすくなる。当面は週ごとのリーグ成績と並行して、どの候補への接触が具体化するかを追うことが読者にとっての最重要ポイントだ。クンベディ、エポロ、ヨハンナのような若手欧州組の動向は、1月ウィンドウを見据えて早ければ今秋のうちに交渉が始まる可能性がある。
情報源
- Olympique Marseille – Club transfer rumours – Transfermarkt