ウェスト・ハムのプレミアリーグ降格を受け、21歳のポルトガル人MFマテウス・フェルナンデスをめぐる争奪戦が一気に加速している。ファブリツィオ・ロマーノによれば、ウェスト・ハムはクラブ側とのミーティングで売却希望額を8500万ポンドに設定した。マンチェスター・ユナイテッドが最有力候補として急浮上しており、アーセナルやパリ・サンジェルマンも関心を示している。
マテウス・フェルナンデスの売却交渉——8500万ポンドの攻防

Timmy96 / Wikimedia Commons (CC0)
移籍の背景: ウェスト・ハムはプレミアリーグ最終節での降格が確定し、財政上の理由から今夏に1億ポンド以上の選手売却が求められている。その中で最大の財源となるのが、昨夏サウサンプトンから約3800万ポンドで加入したばかりのフェルナンデスだ。
売却希望額の推移: ロマーノの報告では交渉の中で8500万ポンドが正式に提示されたが、イブニング・スタンダードはこれに先立ち「ウェスト・ハムはおよそ8000万ポンドを目安として評価している」と報じていた。INEOSは7500万ポンドでの積極的なオファーを検討しているとも伝えられており、売却額をめぐるギャップがいかに縮まるかが焦点となる。(The Standard)
代理人側の姿勢: フェルナンデスの代理人チーム(マネジメント会社はジェスティフテとして知られる)は、マンチェスター・ユナイテッドへの移籍に「強い手応えを持っている」と報じられており、まとまる可能性は十分あるとみられている。(Football365)
選手プロフィール: 2004年7月10日生まれ(21歳)のフェルナンデスは、ポルトガル・オリャオン出身のセントラルMF。今季プレミアリーグで36試合に出場し、3ゴール・4アシストを記録。先発出場率は97%にのぼる。ポルトガル代表デビューも果たし、Transfermarkt上の市場価値は現在5000万ユーロと評価されている。(Transfermarkt)
マンチェスター・ユナイテッドの資金調達——グリーンウッド売却益が鍵
ユナイテッドがフェルナンデス獲得に動く上でネックとなるのが資金面だが、複数の動きがその不安を和らげている。
2024年にマルセイユへ2600万ポンドで売却したメイソン・グリーンウッドには、40%の売却益分配条項が設けられていた。今夏トルコのフェネルバフチェがグリーンウッドを約4750万ポンドで獲得すると見込まれており、これによりユナイテッドには約1900万ポンドの収益が入る見通し。フェネルバフチェの会長候補が「4年間の合意が成立している」と発言したことで、この話は現実味を帯びている。(The Standard)
さらに、ラスムス・ラスムス・ホイルンドドのナポリへのローン移籍が完全移籍に切り替わり、3800万ポンドの収益がすでに確定。カゼミーロが6月30日に契約満了で退団することで週35万ポンドの人件費も削減される。マイケル・キャリック監督のもとで中盤再編が進んでおり、アタランタのエデルソン(3500万ポンドで合意済み)に続く2人目の中盤補強としてフェルナンデスが最有力候補となっている。
今節のポイント
ウェスト・ハムが降格を機にクラブ史上最高値の選手売却に踏み切るかどうかは、移籍市場全体にも影響を与えるビッグディールとなる。フェルナンデス自身も21歳という若さと今季の安定したパフォーマンスで複数のCL出場クラブから注目を集めており、ユナイテッドが7500万ポンドのオファーを提示するのに対し、ウェスト・ハムが8500万ポンドの要求を維持するなら交渉は長期化する可能性がある。代理人チームの「合意に自信あり」という姿勢がどこまで現実を反映しているか、今後数週間が正念場となる。
情報源
- West Ham set Mateus Fernandes asking price as Man Utd eye summer transfer – Evening Standard
- Man Utd set for cash injection to fund Mateus Fernandes transfer as ‘four-year deal agreed’ – Evening Standard
- Man Utd ‘can bid aggressively’ with £75m offer for midfielder as ‘representatives remain confident of a deal’ – Football365
- Mateus Fernandes – Player profile 25/26 – Transfermarkt